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3月1日よりサービス開始予定のahomoですが、ドコモは当初の予定月額「3,278円」をさらに引き下げ、「2,970円」での提供を発表しました。
これは全く同じようなサービス内容で、価格も全く同じのau、ソフトバンクの新格安プランに対し、価格競争で優位に立つためとされています。
ですが、そもそもこの低価格プラン登場のきっかけとなったのは日本政府の意向(現在の携帯電話サービス料金を値下げするべき)ですが、政府は3社が打ち出した月額3,278円に対し、まだ高いと不満に感じている。そこでドコモがその意向にいち早く応えたという説もあります。
さらに、新規参入の楽天が格安料金でシェアを伸ばしていることも理由にあるでしょう。そして当然、au、ソフトバンクの追随値下げも予想できます。
世界的にも高すぎると言われる日本の携帯電話料金ですので、この機会に世界標準まで価格が下がることを期待したいですね。
ドコモで新料金プラン「ahamo」が登場!特徴や申込方法を解説!
ドコモで新しく登場したプラン「ahamo」は、オンラインで申し込み可能な特別プランです。
2021年3月に提供開始を予定しているahamoは、月額2,970円と安価な料金設定が魅力となっています。
まずはahamoの特徴や申し込み方法について、解説します。
ahamoの基本情報:月額2,970円で20GB、5分かけ放題搭載!
ahamoは月額2,970円で、毎月20GBの通信ができる特徴を持っています。
ahamoの主な仕様を、表にまとめました。
月額料金(税抜) | 2,970円 |
データ容量 | 20GB、超過後は1Mbpsで通信可能(1GB550円で高速通信量を追加可能) |
通話料金 | 5分かけ放題、オーバー時は30秒22円(無制限のかけ放題は月額1,100円) |
5G | 対応 |
5Gにも対応済み、データ容量の翌月繰越しができるかどうかは未発表なことにご注意ください。
20GBは大容量、1ヶ月を30日として1日約666MBも通信できるので、動画再生やゲーム、マップアプリの利用など様々な場面でahamoを活用できます。
20GBを使い切っても最大1Mbpsで通信できるため、HD未満の画質での動画再生やメール、ネットサーフィンなどは問題なく快適に行えるのは嬉しいメリットです。
ahamoの通話料金は標準で5分かけ放題が搭載されていて、5分をオーバーした分の通話料金は30秒20円に設定されています。
月額2,970円で20GBという料金設定は従来のドコモプランに比べて非常に安価で、1GB程度のプランと同程度の金額で20倍の通信+5分かけ放題が使えるのは見逃せません。
なお、auではpovo、ソフトバンクでは「SoftBank on LINE」という、同じように月20GBで月額3,000円の新プランが登場しました。
ahamoと比べるとpovoはかけ放題なしで-550円や1回220円で1日使い放題のサービスができるメリットがあり、SoftBank on LINEはLINEが使い放題です。
他社と比べてのahamoの現時点での特徴は、海外82ヵ国での国際データローミングを毎月14日分まで追加料金なしで利用できることとなっています。(povoやSoftBank on LINEは未発表)
ahamoの先行エントリーで3,000ポイントのdポイントがもらえる!
ahamoは2021年3月開始予定で、Web上の公式サイトで先行エントリーをしていれば、ahamo契約後5月31日までに手続きをすることで3,000ポイントのdポイントをもらえます。
ahamoへの乗り換えで違約金やMNP転出手数料などが発生したとしても、先行エントリーのポイントを受け取れば負担を軽くできます。
5Gギガホプレミアも提供開始!ahamo以外の料金プランは2種類
ahamoと合わせて、ドコモの新プラン「5Gギガホプレミア」も発表されました。
5Gギガホプレミアの仕様は、以下の表にまとめたとおりです。
<5Gギガホプレミア>
月額料金 | 〜3GB5,665円、3GB〜7,315円 |
データ容量 | 無制限 |
通話料金(通常) | 30秒20円 |
5G | 対応 |
月間データ容量の制限なく自由に通信できるので、ahamoの20GBで足りない、常に高速通信を行いたいという場合は5Gギガホプレミアを選びましょう。
そしてドコモではもう一つ、月間7GBまで通信できる「5Gギガライト」も展開されています。
<5Gギガライト>
月額料金 | 〜1GB3,465円、1〜3GB4,565円、3〜5GB5,665円、5〜7GB6,765円 |
データ容量 | 最大7GB |
通話料金(通常) | 30秒20円 |
5G | 対応 |
契約期間 | なし |
新規契約事務手数料、MNP転出手数料、機種変更手数料 | 無料 |
5Gギガライトの場合通常料金は1GBの段階からahamoより高額、かけ放題もオプション対応となっているので、料金重視の方は気をつけましょう。
なお上記プランはいずれも5G契約で利用できる最新のもので、4G契約のギガホ・ギガライトの場合はそれぞれ仕様が異なることにご注意ください。
ahamoに乗り換える前に知っておきたい注意点は?
月20GBで月額2,970円と安価なahamoですが、いくつか気をつけなければいけない注意点も存在しています。
2021年2月時点でわかっているahamoの注意点をまとめたので、申し込みを検討する際はしっかりチェックしておいてください。
申し込みや各種サポートはオンラインでのみの受付になる
ahamoはオンライン受付のみのプランで、ドコモショップなどの店舗では申し込めません。
サポート対応もWEBアプリやチャットで行う仕様となっています。
WEB上での手続きやサポート対応が苦手な方には、ahamoは向いていません。
ドコモ光とセット割やみんなドコモ割などの割引・特典は対象外
ドコモの通常プランではたくさんの割引や特典が提供されていますが、ahamoはいずれも非対応となっています。
毎月最大1,100円の割引を受けられる「ドコモ光セット割」や、2~3回線以上の契約で毎月最大1,100円の割引を受けられる「みんなドコモ割」は利用できません。
ただしahamoの回線は「ファミリー割引」のカウント対象に含まれるため、ahamoを使っていない(5Gギガホプレミアや5Gギガライトなどを使っている)回線に対しては割引が適用されます。(例:ahamo2回線、ドコモ1回線を契約している家族はドコモ回線に対して3回線以上契約時の割引額が適用)
他にも、本家ドコモではAmazonプライム1年間無料や誕生月のdポイントプレゼントなどの特典がありますが、基本的にahamoでは適用されません。
ドコモ光をお得に契約する方法=ドコモ光プロバイダ別特典比較
契約は20歳以上が対象、dカード支払い割に非対応
ahamoは20歳以上が契約できるしくみなので、未成年は契約できません。
未成年が使う場合は親権者名義で契約し、利用者として登録する必要があります。
そしてahamoは、dカードで料金を支払うと187円の割引を受けられる「dカード支払い割」に非対応です。
dカードを使って支払っても、料金的なメリットはないことにご注意ください。
なおahamoの利用料はクレジットカードか口座振替で支払い可能、1,000円につき10ポイントのdポイント付与が行われます。
ahamoではドコモメールが利用不可
ahamoでは、ドコモメールを利用できません。
ドコモメールを利用したい場合は、通常のドコモの料金プランを契約する必要があります。
ドコモメールを使っている場合は、事前にGmailなどを用意して、連絡している家族や友人等にアドレス変更を伝えておきましょう。
3G非対応、4G対応でもVoLTE非対応のスマホでは通話できない
ahamoは4Gと5Gで通信可能なプランで、3Gに非対応です。
3Gスマートフォンをまだ使っている方はあまり多くないと考えられますが、当てはまる方は事前に機種変更を行うなどして、4Gまたは5Gで通信できる環境を用意しましょう。
また4G対応のスマホでも、ahamoはVoLTEという通話方式に非対応だと通話を行えません。
VoLTE非対応だと通話が3G通信になるため、3G非対応のahamoだと通話は行えないのです。
海外ローミング対応国が少ない
本家ドコモの海外ローミングサービス「WORLD WING」が200ヵ国以上なのに対して、ahamoは82ヵ国まで減少しています。
海外への旅行や出張が多い方は、渡航先によっては現地での通信・通話を行えないことにご注意ください。
以上のとおり、ahamoには細かい注意点が多数存在しているため、自分にとってそれぞれ問題がないかどうかをじっくり確認しておくことをおすすめします。
また、ahamoは2021年2月時点だと細かい仕様が未発表であるため、今後さらにデメリットが増える可能性もあります。
ahamoに切り替わると、ドコモのスマホ代はどれくらい下がる?
月額2,970円のahamoですが、ahamoに切り替えることでドコモのスマホ代がどれくらい安くなるかを調べてみました。
1人でドコモを契約する場合と、家族で使う場合の2通りのケースを紹介します。
1人で大容量の通信をする場合の料金比較
まずは1人でドコモを契約し、大容量の通信を行うケースでの料金を比べます。
ahamoと、5Gギガホプレミアの月額料金とデータ容量を比較してみました。
ahamo | 5Gギガホプレミア | |
月額料金 | 2,970円 | 7,315円(3GB未満の場合は5,665円) |
データ容量 | 最大20GB | 無制限 |
5Gギガホプレミアと比べて、ahamoは半額以下まで料金が安くなっています。
さらにahamoなら5分かけ放題が搭載されているので、通話料金もかかりません。
ただし5Gギガホプレミアには月間のデータ容量が無制限というメリットがあるので、料金は上がってしまうものの、20GBで足りない場合は5Gギガホプレミアの方が使いやすくなります。
なお月間の通信量が20GB以下の場合は、ドコモの5Gギガライトだと最大7GB使えて月額3,465~6,765円であるため、もれなくahamoが割安です。
なお、ドコモ光をセットで使い、自宅では光回線で通信したいという方も少なくないのではないでしょうか。
ドコモ光を使う場合も、ahamoは合計7,678円、ドコモの5Gギガライトはセット割を考慮しても月額7,865円~となるため、ahamoの方がお得です。(いずれも集合住宅のタイプAを利用した場合の金額です)
家族3人でスマホを使う場合の料金比較
家族3人でドコモとahamoの月額料金の違いを比べてみました。
今回は外でもたくさん通信する人2名と主に家にいるためあまり通信しない人1名という前提を設定して、ahamo3回線と5Gギガホプレミア2回線(3GB以上利用)+5Gギガライトの?1GB1回線という前提で比較を行ってみました。
ahamo×3回線 | 5Gギガホプレミア×2回線+5Gギガライト(〜1GB)1回線 | |
月額料金 | 9,834円(3,278円×3回線) | 総額18,095円(7,315円×2回線+3,465円×1回線) |
みんなドコモ割 | × | -3,300円(-1,100円×3回線分) |
総支払額 | 9,834円 | 14,795円 |
データ容量 | 最大20GB | 5Gギガホプレミア:無制限、5Gギガライト:1GB(最大7GBまで通信可能) |
以上のとおり、ahamo3回線の方が5Gギガホプレミア2回線+5Gギガライト1回線より割安です。
仮に5Gギガホ1回線+5Gギガライト2回線だったとしても、合計10,945円となるためahamoの方が1,111円安くなります。
ahamo以外のプランは家族割引を適用できますが、各回線の料金が1,100円下がったところで元々の料金が基本的にahamoより高いため、差を受けることはできませんでした。
ただし、家族3人が5Gギガライトの?1GB契約の場合は総額7,095円になるので、例外的にahamoより割安にできます。
またドコモの通常プランでは、dカード所有者は毎月187円の割引、ドコモ光契約者はさらに毎月最大1,100円の割引も受けられます。
家族でドコモを使っている場合は、事前に普段の使用状況も踏まえて金額を計算し、本当に乗り換えるとお得かどうかしっかり確認しておきましょう。
ahamoは本当に契約するべき?どんな人におすすめのプランか解説!
ahamoには、みんなドコモ割やdカード支払い割などの各種割引に非対応というデメリットがありますが、基本料金が安いので、基本的には各種割引がなくても損はありません。
料金の安さを重視するなら基本的に乗り換えてしまってOKとなります。
しかしahamoには様々なデメリット・注意点もあり、とくにドコモメールが使えなくなることには注意が必要です。
普段ドコモメールを使っている方は、新しくGmailなどを利用し、さらに友人等に連絡先の変更を知らせる手間がかかることを覚えておきましょう。
またあまりスマホを使わない人は、家族でドコモを利用していたり、ドコモ光とのセット割を使えたりするならギガライトのほうが割安になるケースもあるので、事前に料金を見比べてみることをおすすめします。
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