格安SIMは不明な点が多い?!
20代・女性
スマホのキャリアから格安SIMに乗り換えたいけど、何ギガのプランを契約すればいいかかわからない・・
20代・男性
格安SIMの低容量プランにすると、毎月の通信量をすぐに超えてギガ死するのでは?
20代・女性
格安SIMにすると安いと聞くけど信じられないし、いちいち乗り換えるのが面倒。
安いのはわかっているけど、こんなふうに格安SIMへ乗り換えを躊躇している人は多いと思います。そしてその理由の多くは、「プランがわかりにくい・どれを選べばいいか分からない」というものでしょう。
今の格安SIMは、1GB以下の低容量プランから50GB以上の大容量プランまで、様々なプランが用意されています。 キャリアよりも選択肢が多い分、自分がどれぐらいのデータ容量プランを選べばいいかわからない?? と悩むのは、ある意味当然でしょう。
今回のネットスカウターでは、使い方別に格安SIMでおすすめのデータ容量プランを紹介します。
また、キャリア携帯で同じデータ容量を使った場合、格安SIMだとどれだけ安くなるか?の比較も行いましたので、ぜひ契約の参考にして下さい!
音声通話SIMとデータSIMの違いは?
おすすめの格安SIMプランを紹介する前に、まずはSIMの種類について解説します。
格安SIMには、音声通話SIMとデータSIMの2種類あり、それぞれ出来ることが違います。 契約の際は、自分が必要な機能が使えるかをチェックしてSIMを選びましょう。
キャリアから電話番号そのまま乗り換える(MNP)なら、音声通話SIMを選べばOKです。
できること | 音声通話 | データSIM(SMS付) | データSIM(SMSなし) |
ネット・メール・SNS・アプリなど | 〇 | 〇 | 〇 |
通話アプリを使った通話 | 〇 | 〇 | 〇 |
音声通話 | 〇 | × | × |
SMS(ショートメッセージサービス) | 〇 | 〇 | × |
MNP(モバイルナンバーポータビリティ) | 〇 | × | × |
音声通話SIMは、その名の通り「090/080/070」などの電話番号を持ち、音声通話をかけることができます。
ネット、メール、SNS、動画視聴などのデータ通信も行うことができます。
MNP(モバイルナンバーポータビリティ)にも対応しており、キャリアや他の格安SIMから乗り換える際は電話番号そのままで乗り換え可能です。
一方、データSIMはデータ通信に特化したSIMで、ネット、メール、SNS、アプリが利用可能です。
また、「090/080/070」などの電話番号から発信する音声通話は利用できませんが、LINEやメッセンジャー、IP(050)通話などのアプリを使った通話はできます。
同じデータ容量の音声通話SIMに比べると、データSIMの方が月額料金が安いのが特徴です。
SMS機能は必要?
データSIMの中にも、SMS(ショートメッセージ)機能が使えるタイプと使えないタイプがあります。(音声通話SIMには必ずSMS機能も付いています)
SMS(ショートメッセージサービス)とは、電話番号を使って短いメッセージを送受信できるサービスで、auだとCメールとも呼ばれています。
SMS付データSIMを契約すると、SMS用の「070」などの電話番号(音声通話は不可)をもらえます。
「LINEを使うからSMS機能なんていらない」という方も、実はSMS付データSIMを選んだ方がいいケースがあるので要注意です。
SMS機能が使える最大のメリットは「LINE、Facebook、Gmailなどの本人確認ができる」点が大きいです。
LINEだとFacebookのアカウントを登録すればSMS認証しなくても済みますが、その場合、電話番号検索機能やスタンプ購入など一部の機能が制限されます。
また、AmazonのようなECサイトやネットバンクでも、アカウント乗っ取りを防ぐための2段階認証としてSMS認証を使うケースが多いです。
SMS付データSIMは付いていないものより月額料金が120円~150円ほど高くなる点がネックですが、ガラケーなど他にSMS認証可能な端末との2台持ちで、SMS認証はそちらの端末でするという方でない限り、SMS付データSIMを契約するのがおすすめです。
そしてもう一つ、範囲を日本国内に限定できるという理由があります。
この2点の理由を考えると、SMSによる個人認証はまだまだ使われるだろうと予測出来ます。
となると、格安SIMの場合でも余程の理由が無い限り音声+SMSタイプが必須と言えるでしょう。
格安SIMの無制限プラン・大容量プランはお得なの?
格安SIMの中には、無制限プランや20GB・30GBの大容量プランを用意しているところもあります。
ですが、格安SIMの無制限プランや大容量プランを選ぶのはあまりおすすめできません。
理由としては
- 格安SIMでも大容量プランはコスパが悪い
- 無制限プランでも使い過ぎによる速度制限の条件を設けているところが多い
- 無制限プランは通常プランよりも速度が遅いケースが多い
- 大容量通信をしたいなら光回線+格安SIM低容量プランの方がコスパがいい
といった点が挙げられます。
格安SIMでも、20GB以上の大容量プランは、それなりに月額料金が高く、特に音声通話SIMはキャリアと同じかそれ以上に割高になります。
一方、無制限プランは、大容量プランよりも月額料金がお得になるケースが多いですが、実は「〇日以内に〇GB以上使うと速度制限される」などの条件があったり、通常のプランよりも最大速度が遅かったりと使い勝手が悪いケースが多いです。
速度やコスパを考えると、大容量通信をしたい方は、格安SIMより「キャリアの大容量プラン」、または「光回線やポケットWiFi+格安SIM低容量プラン」の方がおすすめです。
それは通信速度です。現在のキャリア3社の回線は、いわゆるプラチナバンドと呼ばれる最も高速な回線ですが、格安SIM各社の回線はキャリア各社ほどの速度で通信することは出来ません。
とはいえ、動画からSNS、検索、メール、仕事と、ネットの全てをスマホでするというのでなければ、プラチナバンドのスペックは必要ないでしょう。通常使いなら格安SIMで十分に事足ります。
おすすめプランを契約するならキャリアの方がおすすめ
どうしてもスマホで音声通話SIMの大容量プランを契約するなら、キャリアの方がおすすめです。
「キャリアは料金が高いのでは?」と思うかもしれませんが、20GBクラスのプランだと実は格安SIMとそんなに違いがありません。
例えば、ドコモのahamoと楽天アンリミットを比較すると次の通りになります。
事業者 | 容量 | 月額料金 | 1GBあたりの料金 | 備考 |
Rakuten UN-LIMIT V | 無制限 | 3,278円 | 約99円 20GBまでの場合で計算 | 楽天リンクアプリ使用でかけ放題 |
ドコモahamo | 20GB | 2,970円 | 約148円 | 5分かけ放題 |
コスパで選ぶなら「光回線+格安SIM3GBプラン」が最強
「毎月ネット使い放題しながら、通信費を節約したい」というケースでは、自宅に光回線を導入してスマホは格安SIMの2~3GBを契約するのが1番コスパが良くなります。
なぜ、この組み合わせをおすすめするのかというと、
- 自宅でネットが無制限に使い放題できる(スマホもWiFi接続で使い放題)
- ほとんどの人はスマホの通信量は月間2~3GBで足りる
という理由があります。
自宅ではWiFiを使って光回線に繋げば、スマホも無制限でネットが使い放題です。
また、月間2~3GBもあれば、外出先でもネットやSNSしかチェックしないという方には十分足ります。
「それで本当に節約効果はあるの?」と疑問に思われる方は、参考までに「ドコモ光(戸建て)」と格安SIMの中でも人気の「DTIの音声通話SIM(3GB)」を使った時の通信費をご覧ください。
ドコモ光(戸建て・タイプA) | 5,720円 |
DTI(音声プラン3GB) | 1,639円 |
合計 | 7,359円 |
光回線とスマホの通信費合わせて7,359円。
以前に紹介したドコモのギガホ(30GB)よりも安く済みます。
その上、自宅では通信量を気にせず高速でネット使い放題なわけです。
「どれだけ多くの通信をしても料金は一定」
これに尽きると思います。
動画配信サイトの4K映像を何時間も楽しんでも通信制限をかけられる事はありません。いくら使っても高速で安定、そして定額。このストレスフリーを一度味わってしまうと、もうモバイル回線を主回線として使う事はできなくなります。
ちなみに、格安SIMの中には「余ったデータを翌月繰り越しできる」「契約中にデータ容量を変更する」「データ容量を買い足す」といったことができるところもあります。
月によって使うデータ量に幅があるという方は、上記のようなことができる格安SIMを選ぶと、スマホのギガ死のリスクも抑えられます。
セット割付きキャリアと格安SIMならどっちが安い?
「ドコモ光ならスマホもドコモにして、セット割した方がお得なのでは?」という疑問も当然あると思うので、光回線がドコモ光で、スマホをDTIとドコモにした時のそれぞれの通信費も比較しました。✱ギガホは2021年3月を持って新規申し込みを停止、新プランのギガホプレミアに移行しました。詳細はこちら→ギガホプレミア
家族の人数 | ドコモ光+DTI | ドコモ光+ドコモ(ギガライト/3GB未満) | ドコモ光+ドコモ(ギガホ) |
家族1人 | 7,359円 | 9,548円 | 12,298円 |
家族2人 | 8,998円 | 1,226円 | 17,776円 |
家族3人 | 10,637円 | 13904円 | 22,154円 |
セット割による割引を加味しても格安SIMの方が圧倒的に安いです。
ちなみに、家族2~3人はドコモの「みんなドコモ割」による割引(500円~1,000円割引)も考慮していますが、それでもこれだけ差があります。
家族3人がドコモのギガライトから格安SIMに乗り換えた場合、毎月2,970円も通信費がお得になります。
なんと、 1年で35,000円以上も節約できることになります!
詳細はこちらから=光回線のセット割がある格安SIM情報
光回線が導入できない時は「ポケットWiFi+格安SIM3GBプラン」がベター
自宅に光回線が導入できない方には、ポケットWiFiのホームルーターを無制限プランで契約し、格安SIM低容量プランと組み合わせるのがおすすめです。
ポケットWiFiサービスは、光回線と比べると速度が遅く、完全な無制限プランがほとんどないというデメリットがありますが、スマホの大容量プランよりはコスパが良く、高速です。
例えば、月間データ容量無制限のビッグローブWiMAXの無制限プラン(ギガ放題プラン)と、格安SIMのDTIを契約した場合の通信費は次の通りです。
ビッグローブWiMAX | 4,378円 |
DTI(音声プラン3GB) | 1,639円 |
合計 | 6,017円 |
ポケットWiFi+格安SIMで合計6,017円 / 月。
こちらも、ドコモのギガホ(月額6,980円)を単体契約した時よりも安い通信費で済みます。
外でも動画を楽しみたいなら5GBプラン
「外出時に安く動画を楽しみたい」「毎月3GBをちょっと超えてしまう」という方には、格安SIMの4~6GBプランがおすすめです。
今の動画サービスを高画質で見ていたら、無制限を含むどんな大容量プランでも速度制限を受けるでしょう。なので、必ず画質設定を下げて視聴して下さい。
人気格安SIMの音声通話SIM4~6GBプランの月額料金をまとめました。✱プランは2019年当時です
事業者 | 容量 | 1GBあたり |
楽天モバイル(スーパーホーダイプランM) | 6GB | 約664円 |
DTI | 5GB | 約384円 |
LINEモバイル | 5GB | 約444円 |
BIGLOBEモバイル | 6GB | 約359円 |
OCNモバイルONE | 6GB | 約330円 |
ドコモ(ギガライト) | 3~5GB未満 | 約996円以上(5GBで計算) |
au(新auピタットプラン) | 1~4GB未満 | 約1,120円以上(4GBで計算) |
ソフトバンク(ミニモンスター) | 3~5GB未満 | 約1,496円以上(5GBで計算) |
格安SIMは事業者ごとに料金にバラつきがありますが、どれも3大キャリアの従量課金制プランよりも安いのは間違いありません。
毎月5GB使うのでも、キャリアと格安SIMでは軽く1,000円以上差があります。
格安SIMに乗り換えることで、1年で12,000円以上節約できることになります。
「なんとなく」で格安SIMに乗り換えないのはもったいない!
「今までずっとキャリアを使っていたから、格安SIMに乗り換えるのはなんとなく不安」という方も多いのではないでしょうか。
そんな方に1度読んでいただきたいのが元ブロガーで、現ユーチューバーのイケダハヤト氏の下記ブログ記事です。 ※格安SIMへ乗り換えない人に対してちょっと辛口な内容なので注意
こちら→低所得層に格安SIMを勧めても、彼らは決して乗り換えない。
ちょっと辛口ですが、キャリアから格安SIMへの乗り換えで簡単に通信費が節約できるのは確かです。
同じデータ容量プランでも、キャリアから格安SIMに乗り換えるだけで毎月かかる固定費が年間1万円以上安くなることを考えると、「なんとなく」で乗り換えないのはやはり少し損かもしれません。
格安SIMへの乗り換え手続きも非常に簡単で、WEB申し込み可能な格安SIMなら、30分もあれば乗り換え手続きが完了します。
なんとなく不安という方も1度やってみれば格安SIMのお得さ・手軽さが実感できるので、ぜひチャレンジしてみてください。
おすすめの格安SIMは?
ここまで、使い方別におすすめの格安SIMプランを解説してきました。 最後に、ネットスカウターおすすめの格安SIMをいくつか紹介したいと思います。
楽天モバイル
現在、格安SIMの中でもシェアNo.1の人気格安SIMです。
「10分かけ放題」とデータ容量を使い切っても最大1Mbpsで使い放題できるサービスが付いた「カケホーダイプラン(2GB/6GB/14GB/24GB)」が特に人気です。
楽天会員なら、どのカケホーダイプラン1年目は1,500円割引価格で使えます。
格安SIMでも音声通話SIMは最低利用期間があるところが多い中、楽天モバイルのカケホーダイプランは最低利用期間がなく、短期間で契約しても契約解除料が発生しないところも魅力です。
光回線+格安SIMをお得に始めたい方にもおすすめです。
お得な契約先はこちらから=楽天モバイル
DTIモバイル
ネット回線のプロバイダなどでもおなじみのDTIが運営する格安SIMです。
2019年12月現在、ドコモ回線で1GB/3GB/5GB/10GBの音声通話・データSIM(SMS付・なし選択可)を提供中です。
DTIモバイルで特徴的なのが、お試しプランがある点。
なんと、初めてDTIモバイルに申し込む方はデータSIM(SMS付・なし選択可)が半年間月額0円で利用できます。
また、音声通話SIMの3GB・10分かけ放題付きプランも、半年間790円引きの月額1,520円でお試しできます。(※音声通話SIMには12ヶ月の最低利用期間あり。1年以内に解約すると9,800円の契約解除料が発生)
安く3GBプランを始めたい、という方におすすめです。
更に、光コラボのDTI光とセットで契約すると、DTI光の月額料金が安くなるというセット割もあります。
お得な契約先は=DTI SIMはこちら
OCNモバイルONE
NTTコミュニケーションズが提供する老舗格安SIMで、ドコモ回線の音声通話SIMとデータSIM(SMS付・なし選択可)を提供しています。
1つのデータ容量をSIMカード最大5枚までシェア可能なので、ご家族でまとめて契約したい方にもおすすめです。
また、OCN光とセットで契約すると、「OCN光モバイル割」で格安SIMの月額料金が毎月200円お得になるセット割があります。
お得な契約先は=月額968円(税込)からの格安SIM「OCN モバイル ONE」
まとめ
キャリアから格安SIMに乗り換えれば、年間1万円以上の節約効果が期待できます。
毎月通信量が多い方も、光回線やポケットWiFiの無制限プランと格安SIM低容量プランの併用すれば、コスパがグッ良くなりますよ。
キャリアから格安SIMへの乗り換えは、手軽かつ確実に固定費を削れる節約法です。 「キャリアの通信費が高い」と悩んでいる方は、この機会にぜひ格安SIMを検討して下さい!