モバイル回線とは?モバイルWi-Fiルーターってどんな端末?
そもそもモバイル回線とはどういう意味なのか、疑問に思っている方もいるでしょう。そんな方のために、まずはモバイル回線やモバイルデータ通信、そしてモバイルWi-Fiルーターといった用語の意味から解説します。
本来、ポケットWifiとはワイモバイルが展開するモバイルWiFiルーターを指しますが、現在の日本ではモバイルWiFiルーターの事を「ポケットWifi」と呼ぶ場合が多いので、あえてそう表記しています。ご了承下さい。
モバイル回線は携帯電話会社が提供するインターネット回線のこと
モバイル回線は、携帯電話会社などが提供している、電波を使ったインターネット回線のことです。
携帯電話では電波を使って音声通話ができますが、同じように電波で動画を見たり、SNSを楽しんだりできるのがモバイル回線によるインターネット通信です。
ドコモやau、ソフトバンクといった携帯電話会社が、それぞれ日本全国に通信に必要な基地局を展開、広いエリアでサービスを提供しています。
モバイル回線の繋がりやすさや最大通信速度は、様々な条件で変化する
モバイル回線は電波が届くエリア内で使用可能、言い換えると電波が届かない場所では使えません。
地域によってどの携帯電話会社の電波が繋がりやすいかは異なってくるので、注意が必要です。
使っているモバイル回線サービスの速度が遅い場合、契約する携帯電話会社(回線)が変わることによって速度が改善されるケースもありますよ。
またモバイル回線のサービスによっては、地域や使う機種によって最大速度の上限が異なっているケースもあります。
例えばSoftBank Airというモバイル回線サービスは最大962Mbpsで展開されていますが、地域によっては最大110Mbps、機種によっては上限自体が261Mbpsまで下がります。
快適にモバイル回線を使いたい場合、選ぶ携帯電話会社・回線や、購入する機種をじっくり吟味することが重要です。
スマートフォンのモバイルデータ通信は携帯電話回線によるデータ通信
スマートフォンの設定画面等で見かける「モバイルデータ通信」とは、携帯電話回線(モバイル回線)を使った通信機能のことです。
モバイルデータ通信がオンになっていれば、電波状況に問題がない限りスマートフォン等の機器をインターネットに接続・ネットサーフィンや動画再生などを自由に楽しめます。
場所が圏内でも、モバイルデータ通信機能がオフになっていると通信できません。
スマートフォンで突然通信できなくなってしまった時は、モバイルデータ通信機能がオフになっていないか確認してみてください。
モバイルWi-Fiルーターはモバイル回線で通信できる端末
モバイルWi-Fiルーター(ポケットWifi)とは、モバイル回線を使って通信できる端末のことです。
SIMカードを入れるなどして通信可能になっているモバイルWi-Fiルーターは、Wi-Fi接続やUSB等での有線接続をすることで、スマートフォンやゲーム機などでのインターネット接続を可能にします。
バッテリーが内蔵されていて、自宅内だけでなく電波が繋がる場所なら外出先でも通信を行えます。
通勤や通学中にインターネットで暇つぶしをしたい場合などに、モバイルWi-Fiルーターは心強い味方となるでしょう。
なおスマートフォンでも、「テザリング」機能に対応している機種なら、機能をオンにすることでスマートフォンをモバイルWi-Fiルーターのように使い、他の機器をインターネットに接続可能です。
モバイル回線を使った自宅向けルーター「ホームルーター」もある
WiMAXやSoftBank Airなどで展開されている「ホームルーター」は、コンセント接続により自宅でモバイル回線を使った通信が可能になる機器です。
ホームルーターのメリットは、自宅での利用に特化しているため、建物内の広い場所で通信できたり、同時に接続できる機種の数が多かったりすることです。
回線工事をせずに手軽にインターネット環境を整えたい、自宅以外ではインターネットでの大容量通信をする予定がないという方は、ホームルーターの利用を検討するのも良いでしょう。
モバイル回線と光回線の違いは?
モバイル回線と光回線はどちらもインターネット回線ですが、特徴は大きく異なります。
主な違いを表にまとめたので、ご覧ください。
モバイル回線 | 光回線 | |
回線の特徴 | 電波を使った携帯電話会社の回線 | 光ファイバー回線を自宅まで引き込む |
使える場所 | 回線の電波が届く範囲(屋内・屋外) | 開通工事を行った自宅内 |
自宅での開通工事 | 不要 | 必要 |
最大下り通信速度の例 | 1.2Gbps(WiMAX・W06) | 1Gbps(フレッツ光など) |
988Mbps(Pocket WiFi803ZT) | 2Gbps(NURO光) | |
10Gbps(NURO光10Gsなど) | ||
最大上り通信速度の例 | 75Mbps(WiMAX・W06) | 1Gbps(フレッツ光、NURO光など) |
37.5Mbps(Pocket WiFi803ZT) | 10Gbps(NURO光10Gsなど) | |
速度制限 | 3日間に10GB以上通信すると夜間に制限あり(WiMAX、Y!mobileのPocket WiFi) | なし(プロバイダによっては行われる場合あり) |
著しくネットワークを占有するレベルの通信や不正利用時に制限あり(どんなときもWiFiなど) ドコモ等のスマートフォン向けプランは月間7GB、30GBなどの上限あり |
見てのとおり、使える場所や速度の速さ、速度制限など様々な違いがあります。
それぞれどんな人におすすめのインターネット回線なのか、解説します。
モバイル回線は家でも外でも使えるのがメリット
ポケットWi-FiなどのモバイルWi-Fiルーターサービスや、スマートフォンなどで使えるモバイル回線は、エリア内ならどこでも使えるのがメリットです。
自宅や学校・会社、移動中の電車やバスの中など、あらゆる場所で自由にインターネットを使えます。
さらに回線工事をする必要がないので、高額な工事費がかかったり、工事に立ち会うため予定を空けたりする必要もありません。
家を空けて外でインターネットを使う時間が長かったり、引っ越しが多いなどの理由で自宅での回線工事を行うのが大変だったりする方には、モバイル回線がおすすめです。
光回線は速度が速く制限も少ない、オンラインゲームにも最適
光回線は導入のために回線工事が必要という手間がありますが、代わりに速度が上下1Gbpsなど高速、モバイル回線サービスのように月間・数日単位での通信量の上限もありません。
インターネットは主に自宅で利用、動画再生やオンラインゲームを自由に楽しみたい人に最適です。
モバイル回線を使うときの注意点
モバイル回線を快適に使うためには、様々な注意点をチェックしておくことが重要です。
それぞれ解説するので、モバイル回線の契約を考えている方はご覧ください。
速度制限にかからないため、使いすぎに注意する
モバイル回線には、「3日間に10GB以上通信すると夜間に速度制限」「月◯◯GB通信すると、月末まで速度制限」といった厳しい制限があるケースも多くなっています。
速度制限にかかると、ネットサーフィンや動画再生などの様々な用途で読み込み時間が長くなり、ストレスが溜まってしまいます。
契約するモバイル回線で決められている速度制限条件をしっかり確認し、制限にかからないよう使い過ぎに気をつけましょう。
速度制限があるものが多いので、自由に使うなら光回線も要検討
WiMAXやY!mobileの「Pocket WiFi」など、モバイル回線サービスには速度制限が設定されているものがたくさんあります。
月間の上限がない「どんなときもWiFi」などのポケットWi-Fiでも、「著しくネットワークを占有すると速度が制限される」仕様です。
速度制限の存在を気にせず自由に通信したい方は、自宅のみで使えることに問題なければ光回線を契約するのもおすすめの方法です。
アプリなどの通信量が多いデータのダウンロードは自宅で行い、外出先での通信量は最低限に抑えれば、通常のスマートフォン契約+光回線の組み合わせで快適なインターネットライフを送れるでしょう。
多くの場合1~3年の契約期間あり、短期解約時の違約金に注意
モバイル回線に限ったことではありませんが、インターネット回線サービスには1~3年といった契約期間が存在します。
契約更新のタイミング以外に解約すると、1~3万円程度の違約金の支払いが必要となるのでご注意ください。
BIGLOBE WiMAXは1年契約、UQ WiMAXは2年契約で違約金1,100円となっているので、それぞれ短期間での解約を予定している方におすすめです。
申し込み前にエリア検索をする
モバイル回線を使ったサービスは使えるエリアが限られているので、申し込み前にエリア検索をしておくことも重要です。
WiMAXやY!mobileのPocket WiFi、SoftBank Airなどの公式サイトよりエリア検索をして、自宅などの利用先で通信できるか確認しておきましょう。
なおWiMAXの場合は、GMOとくとくBBWiMAXが20日以内の無料解約サービスを行っています。20日あれば機器の繋がりやすさ・使い心地を完全にチェックすることができます。こういうシステムがあるのは非常に安心です。もしご自宅等の電波が不安な方は、GMOとくとくBBをおすすめします。
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