ポケットWiFi選びでは通信速度と料金が重要
比較前に知っておきたいのは、ポケットWiFiの選び方です。
ポケットWi-Fi選びにおいて重要な、快適に使うための速度の速さや負担を抑えるための料金の安さについて解説します。
快適に使うためには通信速度の速さが重要
ポケットWiFiを快適に使うためには、通信速度が速いことが重要です。
ポケットWiFiの通信速度が遅いと、動画再生やネットサーフィンなどの一般的な用途でも読み込みに時間がかかってしまい、快適にインターネットを使えません。
フルHD程度の動画を再生したり、スマートフォンアプリのダウンロードをしたりするなら、少なくとも下り10Mbps程度のスピードが常時安定して出ていることが望ましいです。
1Mbpsを切ってしまうような低速が続くと読み込みに時間がかかり、ストレスが溜まってしまう可能性があるのでご注意ください。
なおインターネット回線の通信速度を調査する際は、仕様上の最大速度に加えて、見つかるのであればSNS等で利用者からの実際の口コミも調べてみることをおすすめします。
仕様上の速度はあくまで仕様、実際の速度は使う場所や回線の混み合い具合などで変わってくるためです。
ポケットWifiの実測値について
数年前に、「WiMAXの速度が光回線を超えた!」と大々的に宣伝をしていましたが、2021年現在ではWiMAXが光回線より速いなんて言っている人は皆無です。
このWiMAXのスペック的な最高速(ベストエフォート値)ですが、実際にはどのくらいの速度が出るのか? まず私が約4年間使ったWiMAXの話をします。
具体的には、GMOとくとくBBのWiMAXとBroad WiMAX、ビッグローブWiMAXにスペック的な差は無いということです。どのプロバイダで契約しても、速度は同じになります。*同一プラン・端末の場合
利用時の状況を説明します。
- 東京都新宿区在住
- 同じく新宿区勤務 *自宅とは別住所です
- 職場までは電車・地下鉄(都営大江戸線)で2駅
- 外食などは、ほぼJR新宿駅周辺
ここ数年で私が使用していた端末は、W04とW06です。個人的な感覚ですが、この2機種で速度の違いは全く感じませんでした。どちらも家や職場周辺では問題なく使用できましたが、問題なのは地下鉄の駅です。この駅・地下鉄内ではドコモ携帯(スマホ)のインターネットは全く問題なく使用できましたが、WiMAXは完全に使用不能。*なぜか電波は3本立っている
スピードテストでは、自宅・職場ともに30~50Mbpsでした。たまに20Mbps前後に落ちることもあります。また夜間は10Mbps以下になることがよくありました。そして最高でも60Mbps台で、70を超えたことは一度もありませんでした。
およそ、これが私のWiMAXの経験談です。光回線を超える1Gどころか半分の500Mbpsも見たことはなく、数百Mbps出たという話は知り合いからも聞いたことがありません。私がよく見る一般の人のインターネット速度投稿サイト「みんそく= https://minsoku.net/ 」でも200Mbpsは見たことがありますが、300以上は一度も見たことはありません。✱2021年現在、何度か目撃しました
また参考に「みんそく」の2020年3月・直近3ヶ月の各インターネットサービスの平均実測値を引用します。
各回線タイプの平均値(2021年3月23日の直近3ヶ月)
(注)モバイルルーター=ポケットWifiです
回線 Ping 下り 上り 光回線 27ms 200Mbps 202Mbps ケーブルテレビ回線 42ms 117Mbps 14Mbps 携帯キャリア 58ms 58Mbps 15Mbps ソフトバンクエアー 66ms 38Mbps 6Mbps 格安SIM 77ms 37Mbps 11Mbps モバイルルーター 86ms 31Mbps 8Mbps ADSL 60ms 8Mbps 3Mbps 出典 みんなのネット回線速度
朝から晩まで快適に使うには速度制限にも注意が必要
ポケットWifiは速度と料金が重要ですが、いくら速くても安くても、あっという間に速度制限にかかり超低速になってしまうのでは使い物になりません。なのでなるべく大容量、または無制限に近いものを選ぶようにして下さい。
ポケットWiFiの中には、「3日間に10GB以上通信すると夜間に速度を1Mbps程度に制限」などの速度制限が定められているものもあります。
速度制限が厳しいポケットWiFiの場合、毎日通信量を気にしながら通信を行うこととなりストレスが溜まりやすかったり、1日にできることが制限されたりします。ポケットWifiの場合、いくら広告で「無制限」と謳っていても、実際は制限されていますし、今後も間違いなく速度制限は続くはずです。
一ヶ月に100GB ということは、実質WiMAXの3日で10GBと同じ計算になりますよね。一応、今のところドコモ回線の利用は制限なしとありますが、規約を確認すると、やはり一定を超える通信量には制限を課すとあります。
結局のところ、過去の歴史と同様にポケットWifiに無制限は無いということになりました。
どうしても無制限にこだわるという方は、光回線を利用することをおすすめします。私もそうですが、動画のヘビーユーザーに光回線は必須です。
速度制限内容を確認し、自分にとって問題ないことを確認したうえで申し込んでくださいね。
5Gに関して
国内のスマホでも5G対応モデルが続々と登場していますが、5GのポケットWifiはどうなのか?
まず速度に関してですが、これは間違いなくどんな4GポケットWifiより高速になります。ただし注意点(デメリット)もあります。
5Gのデメリットの一つに、5Gが完全に浸透するまで通信エリアが限られるというのがあります。特に2020年の段階では通信可能エリアは都心の一部のみです。
ではどのくらいの期間で5Gが全国に浸透するか?ですが、3Gから4Gへの移行時を参考にすると、都市部カバーに1年~、全国レベルで2年以上の時間が必要だと考えられます。また5Gを利用するには、端末が対応モデルである必要もあるので、これもデメリットの一つとなります。
2021年2月時点では、5GポケットWifiはドコモから発売され、ソフトバンクも近日中に発売予定です。これは、まず端末代が76,780円、月額はギガホプラン+1,100円なので、ギガホプレミア=5,478円/月+1,100円なので月額6,578円です。 いや。これはまだ高いですね笑
月額料金が安ければ月々の負担を抑えられる
ポケットWiFiの月額料金が安ければ出費が少なくなるため、月々の負担を抑えて貯金や他のことへの利用などで有効活用できますよ。
なお種類によっては、後からキャッシュバックで還元を受けられるしくみだったり、スマートフォンの割引を受けられるものだったりすることもあります。
キャンペーンが存在する場合は、通常支払う月額料金だけでなく、契約期間中の実質料金にもご注目ください。
サービスによってはルーターが購入式で、1万円以上など高額な購入費用が別途かかるケースがあることにも要注意です。
またポケットWiFiは各社で契約期間が異なるので、違約金の発生を抑えるためには、自分のライフスタイルと照らし合わせて問題ない期間のものを選ぶことも重要です。
第1位:DoRACOON(ドゥラクーン)
現在ネットスカウターが選ぶ、最速で利用できるポケットWifiは「DoRACOON(ドゥラクーン)」です。
DoRACOONの速度
DoRACOONのベストエフォート値は150Mbpsと、WiMAXの1G以上に比べると見た目ではかなり劣ります。ですが、実際の測定値ではWiMAXは1Gどころか500Mbps出ることもまずありません。というより100Mbps出ることも稀で、ほぼ30~40Mbps程度の数値が平均値です。そしてDoRACOONも40Mbps以上をコンスタントに記録しています。
なぜこんな事が起こるのか?ですが、これはいわゆるトラフィックの増加の影響で、わかりやすく言えば「使う人が多い(渋滞している)ので速度が出ない」という意味です。GMOなどのWiMAXは日本のモバイルWifiルーターのシェアNo,1なので、当然いつも混雑していると考えられます。DoRACOONは個人事業主・法人向けサービスなので、このトラフィックとは無縁、常に安定して高速通信が出来ます。
DoRACOONの月額・データ通信量
またDoRACOONのデータ通信量は1日5GB(業界最大級)まで使えて、料金は月額4,180円と格安(業界最安級)です。ですが端末を持っていない人は購入しなくてはならないデメリットがあります。
副業している方もOK
一つ問題なのは、DoRACOONが法人・個人事業主向けだということです。ですが副業をされている方でも申込可能なので、ハードルはかなり低いと言えます。証明書類は個人の身分証明証などでOkです。
縛りなし・解約金無し!
DoRACOONの大きなメリットには「縛り期間なし」というのもあります。縛り無しなので、当然いつ解約しても解約金はかかりません。これは安心ですね。
こちらから↓
第2位:GMOとくとくBB WiMAXは高速+高額キャッシュバック
GMOとくとくBBWiMAXは、高額キャッシュバックを考慮すると、実質の月額は最安級、そしてWiMAXならではの高速通信が可能です。
月額料金(ギガ放題プラン) | 2ヶ月まで3,915円、3ヶ月以降~4,689円 |
初期費用 | 3,300円 |
最大下り通信速度(理論値) | 1.2Gbps ※ |
対応回線 | WiMAX 2+/au 4G LTE |
契約期間 | 3年間・自動更新 |
*ハイスピードプラスエリアモード、ハイパフォーマンスモードおよび4×4MIMO設定オン の場合 USB3.0対応ケーブルが必要
WiMAXは通信速度に定評あり
理論値で言うなら、WiMAXはポケットWifiの中で最も高速です。
WiMAXのようなモバイルルーターの場合、実際の速度が一番重要なのは当然ですが、理論値の最高速ももちろん重要です。条件付きですが、WiMAXは1Gオーバーというポテンシャルを持つほどのハイスペックで、これに対抗できるのはエヌズカンパニーのポケットWifi(802ZT使用時)くらいです。
個人的には、速度でポケットWifiを選ぶならエヌズカンパニーが一番おすすめですが、もしWiMAXの電波がよく入る場所だと確信がある場合は、GMOとくとくBB WiMAXも検討の対象になるはずです。
端末代無料・使い放題高額キャッシュバックが魅力
GMOとくとくBBWiMAXは端末代が無料で、ギガ放題プランなら基本的に使い放題となっています。(ただし、3日で10GBを超える通信をすると速度制限となります )
速度に定評のあるWiMAXの中でも、最も高額なキャッシュバックが好評でポケットWifiで最も人気のあるサービスと言えます。
契約は3年間自動更新
GMOとくとくBBの契約は3年間・自動更新で、違約金は以下のとおりです。
契約期間 | 解約手数料 |
1ヶ月目~24ヶ月目 | 27,280円 |
25ヶ月目以降、契約更新月以外 | 10,450円 |
更新月 | 0円 |
1ヶ月目~24ヶ月目までの解約金が高額なのは要注意です。
また、GMOとくとくBBのキャッシュバックは契約の1年後なので、その前に解約した場合、高額な違約金+キャッシュバック無しと散々な事になってしまいます。
何があってもキャッシュバックを貰う前の解約は避けるようにして下さい。
au携帯ユーザーならauスマートバリュー適用可能
GMOとくとくBB WiMAXは、auスマートバリューの適用が可能です。またUQ モバイルとのセット割も可能です。
詳しくはこちら→ GMOとくとくBBのWiMAXはなぜ人気?
GMOとくとくBBの注意点は多い
GMOとくとくBB WiMAXはいくつか注意点があります。
まずキャッシュバックをもらい忘れないようにすること。契約1年後に申請、その後に振り込まれるので、申請を忘れてもらえなくなる人が少なくありません。ここは要注意です。
またWiMAXは3日で10GBを使うと速度制限を受けるという、本当の無制限ではないという点も要注意です。
こちらで詳しく解説しています→ GMOとくとくBB WiMAXのメリット・デメリット
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第3位:クラウドWiFiは契約期間なしでいつでも解約可能
月額料金を抑えたい、なおかつ違約金の発生なしで自由に解約できるポケットWiFiを使いたい場合は、クラウドWiFiがおすすめです。
月額料金 | 3,718円 |
初期費用 | 4,378円 |
最大下り通信速度(理論値) | 150Mbps |
対応回線 | ドコモ・au・ソフトバンク |
契約期間 | なし |
初期費用は3,980円(税抜)と他社より980円ほど高くなること、ルーターがレンタル式で解約時に返却が必要なことには注意が必要ですが、安さ重視なら必見のサービスですよ。
クラウドWiFiは最低利用期間なし・対応エリアも広い
クラウドWiFiには最低利用期間がないため、いつでも0円で解約可能です。
指定された1~2か月程度の間に解約しなければ数千円~数万円の違約金が発生してしまうサービスも多いので、契約期間が自由なのは大きなメリットですね。
旅行などで一時的にルーターを借りたい、光回線を申し込んで開通までの数ヶ月間使えるインターネット回線が欲しいといったケースでも対応できます。
クラウドWiFiはドコモ・au・ソフトバンクの回線を自動で切り替えて通信してくれるのでエリアが広く、旅行・出張先でもつながりやすくなっていますよ。
最大速度やルーターの同時接続台数に注意
クラウドWiFiにはデメリットもあり、まず下り最大速度は一般的なクラウドSIMと同様の150Mbps。
最高速を最重視する方は、WiMAXをおすすめします。
それとデータ通信量ですが、公式に名言はされていませんが、まず間違いなく月間100Gbの使用で速度制限がかかると考えて下さい。というのも、クラウドWifiのタイプのクラウドSIMは「3社の回線を利用し~」と説明に書かれていますが、実際は90%がソフトバンク通信網を利用しています。✱DoRACOONのみ主にドコモ回線を利用します。 当サイトで何度も書いていますが、ソフトバンク回線は例外なく月間100GBを超えた時点で128kb以下に制限されます。なのでクラウドWifiも月間100GB以上の利用で通信制限と考えて下さい。
またルーターの同時接続台数が5台と少ないので、家族で使ったり、ゲーム機などの機器をたくさん持っていたりする人は全ての機器を接続しきれず使いづらいと感じてしまうでしょう。
いずれ5GのポケットWifiを契約するとお考えの方は、違約金無しで月々の支払い額の安いクラウドWiFiがおすすめです。
クラウドWiFiのルーターは海外でも利用可能
クラウドWiFiは135ヶ国での利用に対応していて、1日1GBまで高速通信を行えます。(超過時は384kbpsに制限)
利用料は1日700円からで国によって金額が異なり、例えば中国は1,100円、アメリカやハワイは1,050円です。
海外旅行に行く機会が多い場合、クラウドWiFiなら現地で使うルーターを空港などからレンタルしたり、プリペイドSIMや割高なスマートフォンの海外向けオプションを使ったりする必要がありません。
公式サイト↓