光回線を契約した際に一緒に光電話の加入も勧められたという経験のある方は多いのではないでしょうか?
その際に、
- そもそも光電話、アナログ電話と書かれてるけど電話に違いがあるの?
- 光回線を利用する際には契約が必要なの?
- 最近は光電話じゃなくてIP電話もあるって聞いたけど何が違うの?
と思われた方は多いと思いますので、簡単に説明していきます!
固定電話は2種類ある
まず固定電話は大きく2つに分けることが出来ます。
電話の基地局を利用した従来の電話→アナログ電話
音声をデータとして送信してやり取りする電話→光電話、IP電話
光電話とIP電話は主に提供業者によって呼ぼ方が分かれます。
詳しくは次から確認していきます!
アナログ電話とは?
昔ながらある電柱からきた電話線を引く一般的な電話。
電話線を利用した有線によって家庭に接続している電話のことです。今では光電話やIP電話の利用者が増えましたが、以前は電話番号の加入権を買い、家庭に固定回線の電話を引く事が一般的でした。
光電話とIP電話の違いは?
両者ともにインターネットに接続して音声を届ける通話方法で、そもそもこの2つには技術的に大きな違いはありません。インターネット経由で通話する方式の電話のことを総称としてIP(Internet Protocol)電話という事になり光電話も大枠で見るとこのIP電話の一つになります。
ただ一般的には
- 光電話→光回線の会社が提供する電話のこと
- IP電話→プロバイダの会社が提供する電話のこと
を指す場合が多いです。
その上で改めて違いを見ていきましょう!
光電話とは?
光回線の提供する会社が光回線のオプションの一つとして提供している電話のこと。
主な特徴としては
- 光回線の会社が提供
- 「03」などの市外局番から始まる
- 電話の加入権は必要ない
- 電話の加入権を持っていればアナログ電話から番号を引き継げる
- 電話番号は原則として残せる
- 電話代がやすい
- フリーダイヤルに発信が可能
デメリット
- そもそも光回線がないと使えない
- 停電時には使えなくなる
- 一部時報(117)や天気予報(177)など発信出来ない電話番号がある
これは提供する光回線の会社によって変わりますがオプションサービスも多いです。また光電話と似たものとして「ひかり電話」という表記も見た事がある人がいるかも知れませんが、これは提供する会社によってサービス名の違いのみになります。
IP電話とは?
IP電話の特徴は
- プロバイダが提供
- 「050」のから始まる電話番号
- ビジネスの場合に使われる事が多い
- 固有の番号を取得できる
- 提携プロバイダ間の通話料が無料(プロバイダによる)
- 通話料が安い
- 既存の電話と併用できる
デメリット
- フリーダイヤルには発信できない
- 通話状態は回線により不安定な場合がある
- 電話番号は引き継げない
- 緊急ダイアル等繋げない
国際電話の通話料も安く旅行代理店等で使われる場合もあります。緊急ダイヤルに発信出来ない事もあり、どちらかというと一般家庭ではなくビジネス電話として用いられる事が多い傾向になります。
因みに最近主流のアプリを使った通話もIP電話の一部になります。これらは電話番番号不要型で、「LINE」、「messenger」や「Skype」といった、同じアプリやサービス間のみ通話可能です。ただ電話番号を持たない為、通常の電話にかける事は出来ないなど、使用状況は限定されます。
ここまでをまとめると、
- 光電話もIP電話もインターネットを経由したデータによる音声通話のこと
- 提供会社によって区別される場合が多い
- 発信出来ない番号あるので注意が必要
IP電話の料金は?使える電話機や注意点は?
ではもし実際に家に光電話を引くとなった場合の料金や注意点を詳しくみていきます!
アナログ電話と比べても基本料金で月1200円差があり、通話に対する料金も抑えられるので魅力の一つになります。
またオプションが多くあるのも特徴の一つです!
- ナンバー・ディスプレイ(番号表示サービス)
- ナンバー・リクエスト
- キャッチホン
- ボイスワープ
- 迷惑電話お断りサービス
- 着信お知らせサービス
契約する回線の業者によってオプションの料金に差はありますが、一つ数百円程度、オプションパックとしてまとまっている事もあるので、普段固定電話にあったらなと思っていた機能を追加する事も可能になります!
光電話は電話機交換不要!
また電話機に関しても通常家電量販店で売られている電話機を使う事が可能で、今ご自宅で使っている電話機をそのまま使用する事も可能になります。
因みにもプロバイダのIP電話を引くとなった場合は専用の電話機が必要になるので気をつけてくださいね。
注意点
インターネット回線を使用した電話になるので、設置には光電話ルーター(ONU)が必要。これは殆どの光回線の業者で無料レンタルを行っているが、契約する会社によってはレンタル代がかかるものがあります!
またこのルーターに通常のインターネットの無線WIFI機能が付いたものもあるがこれをレンタル希望の場合は基本的にレンタル代が必要になります。 例えば現在家で無線ルーターを持っていて光電話を使用する場合は、追加でもう一つ同じ様な機器が増える事になるので置き場所を検討しておきましょう。
本当に光電話は必要なのか?
アナログ電話
- 固定電話への通話料 対固定電話:約20円/1.5分
- 月額基本料 1870円
光電話
- 固定電話への通話料 対固定電話:約8円/3分
- 月額基本料 550円~ (契約会社によって異なる)
そもそも通常のアナログ回線の電話番号と比べて、光電話の大きなメリットは「料金の安さ」にあります。
ですが、光電話のメリットはそれだけではありません。
光回線によっては光電話を申し込む事で使っている携帯に応じて光回線へ割引が受けられる場合があります。
全部同じ光回線系列の会社や携帯と割引がきく会社が提供するものにまとめる事と割引きが受けられるという事です。
また先ほど上で述べた様に固定電話の加入権を持っていれば電話番号もそのまま引き継げます。加入権があれば電話番号を引き続き使用する事も可能になります。
電話番号の引き継ぎに関して
NTT東日本では加入権を持っていたとしても別の光電話に移行して10年経った場合加入権がなくなり電話番号が引き継げなかったりする事もある。
または既に別の光電話にしていた場合同じ電話番号を使い続けるのにアナログ戻しという工程を挟む必要がある事もあります。契約時にしっかり確認してみてください!
光電話は光回線とセットで使う事を前提で考えられている為、もし光回線を引こうと考えている。もしくは既に光回線が家に引かれているという場合はメリットが多いと言えるでしょう!
もし今固定電話を検討している方は、光電話考えてみる方が断然おすすめです!