速度制限があると聞いて、WiMAXで多くの動画視聴が可能なのか?について気になっている人は多いのではないでしょうか?
理論上では速度制限がかかったWiMAXでも画質を落とせば動画の再生はできますが、利用者からの口コミを見ると、どうも話はそう簡単ではないようです。
そもそも速度制限がかかる条件もシビアなので、契約前に慎重な検討が必要でしょう。
今回のネットスカウターは、速度制限がかかったWiMAXで動画が見られるのか?を、口コミをまじえて解説していきます。
WiMAXの速度制限について
WiMAXはギガ放題プランの契約でネットが使い放題であることをセールスポイントにしていますが、ギガ放題プランは厳密には無制限ではなく、2種類の速度制限が存在します。

- 3日で10GBを消費した場合のペナルティ制限
- ハイスピードプラスエリアモードで月間7GBを消費した場合の制限
①は名前の通り3日間で10GBを超えて使用すると受ける制限で、これに該当すると翌日の18時から翌々日の2時まで下り速度が1Mbpsまで下がります。
②も名前の通りの条件の速度制限で、該当すると当月の末日まで下り速度が128Kbpsにまで落とされます。
数字(制限を受けた際の速度)だけを見ると、注意するべきなのは②の速度制限だと思いますよね?
ですが、②の制限はハイスピードプラスエリアモードの使用を控えれば避けられるので、さほど気にする問題ではありません。
ハイスピードプラスエリアモードは周りに壁や建物がある場所でもつながりやすいauのLTE回線を利用できる機能で、屋内などでつながりにくいWiMAXでは重宝すると思われがちです。
しかし、今のWiMAXはアンテナの受信感度が向上した新モデルを展開しているので、ハイスピードプラスエリアモードを利用する機会は減っているので②の速度制限によるリスクは減ってきています。

①の速度制限は内容が緩いと感じるかもしれませんが、実は動画が見られないほど低速になりがちなので、もっとも注意しなければいけないポイントといえます。
3日で10Gペナが発動するとNetflixなどを見るのは厳しい
UQ WiMAXは公式サイトにて3日で10GBの速度制限を受けても、画質設定を標準にすればYouTubeの動画が見られるとしています。
たしかに理論上では1Mbpsも速度が出ていれば標準画質での動画再生は可能ですが、必ず1Mbpsの回線スピードが出るわけではありません。
WiMAXを使っている人からの口コミを調べてみたところ、3日で10GBの制限がかかると下り速度が0.1Mbpsを下回り動画が見られないとの声が複数見受けられました。
YouTube以外のサイトでの動画視聴も同様で、速度制限を受けるとNetflixなどの月額動画配信サイトでの再生も困難になります。
UQ WiMAXは下り速度が1Mbpsであっても標準画質で動画再生はできるとしていますが、Netflixは3Mbps以上の回線スピードを推奨しています。
Netflix 推奨されるインターネット接続速度より
画質 推奨の通信速度 SD画質 3.0Mbps HD画質 5.0Mbps UHD 25Mbps
標準画質動画を再生する際の推奨速度を3Mbps以上にしている配信サイトは少なくないので、WiMAXの3日で10GBの制限を受けると動画は見られないと考えたほうがいいでしょう。
抜群に電波が入りやすい場所でいればYouTubeは見られるとの口コミも挙がっていますが、視聴できないとの口コミと比べると数は少なめです。
3日で10GBを使うと制限がかかる条件も優しいとはいえません。
UQ WiMAXの公式サイトによると、10GBでは高画質の動画が約13時間見られると記載されています。
ただ、上記はあくまで目安でしかなく、利用する動画サイトによっては約13時間を大きく下回る恐れがあります。
現にNetflixで動画を1話見ただけで速度制限がかかるとの口コミが挙がっています。
口コミによる情報を踏まえると、ヘビーに動画を見るなら速度制限のない光回線を使うのが安心といえるでしょう。

仮に4Kの下のHD画質、おそらく最も多くの人がこの画質で見ていると思われますが、このHDで1時間におよそ3GBですので、5話連続視聴すれば確実にペナります。
確実にペナを回避したい場合は、低画質を選ぶしかないと思います。中画質でもイッキ見すればペナの可能性大です。
動画配信のヘビーユーザーは光回線がオススメ
YouTubeなどのサイトで動画を投稿する、ライブ配信をする場合もWiMAXは使いやすい回線ではありません。
YouTubeに動画を一つでも投稿すると3日で10GB制限の対象になり、データのアップロードどころか動画再生もままならないとの口コミがあるからです。
動画のアップロード時間も長いと不評で、20分ほどの動画をアップロードするのに1時間以上もかかる事例も存在しています。
動画の視聴と投稿、ライブ配信のどれをする場合でも、利用するべき回線はWiMAXではなく光回線と思ったほうがいいでしょう。
動画ヘビーユーザーの最安・最良のネット環境とは?
先ほど軽く触れましたが、動画を視聴する・投稿するライブ配信をするなら選ぶべきは光回線です。
光回線には以下2つのメリットがあります。
- 速度制限がない
- 通信速度がWiMAXよりも速い
光回線には速度制限がなく、一気に10GB以上ものデータ量を消費するほど動画を見ても通信速度が遅くならないので、ヘビーユーザーの人は何も心配せずに利用できます。
通信速度がWiMAXより安定して速いのもポイントです。
2019年9月時点でWiMAXは最大867Mbps、有線接続では1.2Gbpsまでの高速通信が可能としていますが、実際に出る速度は電波の状況で大きく変動するので、思ったほど回線スピードが出ない可能性があります。
光回線は最大1Gbps、サービスによっては2Gbps以上もの高速通信が可能なうえに、安定感も兼ね備えているので、実際に出る速度も速いと感じられます。
「でも、光回線は料金と工事費がお高いんじゃないの?」と気になっている人もいるのではないでしょうか?
今は利用料金と初期費用が安い光回線サービスがあるので安心してください。
高品質で料金が格安な光回線を4つピックアップしました。
- NURO光
- ソフトバンク光
- auひかり
- ドコモ光
上記の光回線を契約するときは月額料金がWiMAXより高くなりがちですが、実はスマホとのセット割を受けて利用料金を安くできます。
サービス名 | 月額料金 |
WiMAX | 4,818円 |
NURO光 | 戸建て:5,217円 マンション:5,217円or2,090円~2,750円 |
ソフトバンク光 | 戸建て:5,720円 マンション:4,180円 |
auひかり | 戸建て:5,390~5,610円 マンション:3,740~5,500円 |
ドコモ光 | 戸建て:5,720~5,940円 マンション:4,400~4,620円 |
NURO光とソフトバンク光は「おうち割光セット」対応回線で、ソフトバンクユーザーが契約するとスマホ代が1台につき550円~1,100円割引されるうえに、最大10台までの端末に適用可能です。
auひかりとドコモ光も自社のスマホユーザーに向けてセット割を提供中なので、WiMAXよりも低料金で高速通信を可能にしてくれますよ。
まとめ
WiMAXの3日で10GBの制限では標準画質の動画が再生できるとされていますが、利用者からの口コミでは真逆で、動画がまったく見られないとの不評を呼んでいます。
動画サイトによっては制限がかかったときのWiMAXの通信速度は推奨値ではないと公表しているので、速度制限がかかったWiMAXでの動画再生はできないと考えたうえで契約するかを検討しましょう。
動画をヘビーに見るなら、光回線も選択肢に入れておくのがおすすめです。