PCやゲーム機を無線LANルーターと有線接続するメリットは?
無線LANルーターにおいて有線LANでの接続環境を導入するメリットは、接続の安定と、電波干渉などを受けず高速な通信が可能となることです。
また、モバイルルーターでの有線接続の手順はこちら→ ポケットWiFiの有線接続方法!必要機器やメリット・デメリットは?
過去に書いてきたのは、ポケットWifiは光回線に劣るという話でしたが、この無線LANルーターの接続方法も全く同じ理屈で有線接続が速度・安定面で無線を上回ります。
オンラインゲームの接続が安定・ソフトのダウンロードも高速
PCやゲーム機でオンラインゲームをする機会が多い方は、無線LANルーターを有線接続すれば接続がより安定し、ゲーム中の画面と操作のズレや映像の乱れを起こりづらくできます。
またダウンロード版のソフトやアップデートファイルをダウンロードする際の読み込み時間も、無線接続時より有線接続時の方が高速です。
写真や動画などの大容量ファイルをクラウドストレージへスムーズに送受信できる
有線接続で通信速度が向上すれば、写真や動画などの大容量データをGoogle DriveやiCloudなどに送信したり、データをダウンロードしたりする際の読み込み時間も短くなります。
カメラが趣味の方や仕事で写真や動画を撮る機会が多い方は、有線でインターネットに接続できる環境を用意しておくと効率をアップできる可能性がありますよ。
こんな時に有線接続にすると、結構な改善が見られますので一度お試しください。
注意!無線LANルーターの有線接続にはデメリットも…
有線接続で無線LANルーターを利用する場合、いくつかデメリットも発生します。
メリットとデメリットを見比べて、導入するべきか無線環境のまま使うかを検討してみてください。
ケーブルを配線するので部屋の外観に影響を及ぼす場合あり
有線接続では無線LANルーターとPC・ゲーム機などの機器を有線のケーブルで接続するので、部屋の中に長いケーブルを設置することとなります。
テレビやPC周りにすべての配線がまとまるならそこまで大きな問題になりませんが、ルーターとPC・ゲーム機などの距離が遠い場合は、床に長いケーブルが置かれることになります。
ケーブルがあると部屋の中がごちゃごちゃした印象になるので、人によっては気になってしまうかもしれません。
外観を悪くさせたくない場合は、配線をまとめられるケーブルボックスを導入する、模様替えをしてルーターの周りに他の機器をまとめるなどの工夫をしてみてください。
外観を悪くしたり、手間をかけて整理したりしてまで有線接続をしたくない場合は、無線環境のままインターネットを活用しましょう。
有線接続に対応する機器は限られる
インターネットに対応する、すべての機器が有線接続に対応しているわけではありません。
携帯ゲーム機など、中には非対応なものもあります。
有線で安定したインターネット通信をしたい手持ちの機器が有線接続に対応しているか、事前にご確認ください。
ケーブルの用意が必要、断線にも要注意
無線LANルーターとPC等の機器を有線接続する際は、LANケーブルの用意が必要です。
LANケーブルはルーターに付属している場合も多いので、これから買う場合や既に手持ちのルーターがある場合は付属品を確認してみてください。
接続に使えるLANケーブルが手元にない場合は、家電量販店などで購入しましょう。
また有線のケーブルを部屋の中に配線するため、利用中は足を引っ掛けるなどして断線させないように気をつけてくださいね。
無線LANルーターの有線接続に必要なもの・接続設定
無線LANルーターを有線接続するためには、LANケーブルとLANケーブル対応のPCやゲーム機などが必要になります。
無線LANルーターの「LAN」ポートにLANケーブルを差し込み、あとはPC等のLANポートと配線すれば有線接続は完了です。
有線接続では、無線接続のようにパスワード入力などをする手間はかからず、配線を終えれば基本的に設定が完了します。
自動でインターネットに接続されない場合は、各機器のインターネット接続設定画面で有線接続を選択すれば、インターネットに繋がりますよ。
Switchやスマホなどの有線非対応機器も、アダプターで有線接続可能になる場合あり
人気のゲーム機・Nintendo Switchやスマートフォンなどの機器は、標準の状態だと有線接続を行えません。
しかしSwitchの場合は、バッファローの「LUA4-U3-AGTE-NBK」など、USB端子にLANポートを追加できるアダプターを利用すれば、LANケーブルで有線接続を行えます。
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またスマートフォンは、例えばiPhoneなら「Lighting-USB3 カメラアダプタ」を用意して、USB端子を接続可能にしたうえで上記の「LUA4-U3-AGTE-NBK」を利用すればOKです。
最安値・送料無料はこちら→ Lighting-USB3 カメラアダプタ
以上のように標準状態では有線接続ができなくても、オプション品の導入で有線接続が可能になる機器もあります。
LANケーブルの種類はどれを選ぶべき?
LANケーブルには様々な規格があり、それぞれ速度や一部仕様が異なっています。
最高の通信環境を用意するためには、契約している光回線の対応速度を最大限に発揮できる種類のLANケーブルを選ぶことが重要です。
主なLANケーブルの規格と速度を、一覧にまとめました。
最大速度 | |
CAT5 | 100Mbps |
CAT5e | 1Gbps |
CAT6 | 1Gbps |
CAT6A | 10Gbps、耐ノイズ性能あり |
CAT7 | 10Gbps、対ノイズ性能強 |
CAT8 | 40Gbps、対ノイズ性能強 |
CAT6A以降の規格のLANケーブルは対ノイズ性能が高いので、CAT6以前よりも通信不良が起こりづらいのがメリットです。
上下最大1Gbps程度の一般的な光回線を契約している場合は、CAT5e以降のLANケーブルを用意しておけば最大速度をしっかり出せます。
NURO光やauひかりで10Gbpsプランを契約している方は、10Gbpsに対応しているCAT6A以降の規格を選びましょう。
注意!契約しているインターネット回線やルーターの仕様以上の速度は出せない
無線LANルーターで有線接続をする場合、契約しているインターネット回線や設置したルーターの仕様以上の速度は出せません。
例えばドコモ光は上下最大1Gbpsなので、もし最大40Gbps対応のCAT8を用意したとしても、1Gbps以上では通信できません。
また手持ちの無線LANルーターが例えば最大800Mbps対応なら、1Gbps対応のドコモ光とCAT5eのLANケーブルを使っていても、800Mbps以上は出ません。
有線接続時は各機器の最大速度の仕様をチェックして、実際に出る最大の速度を覚えておいてください。