あなたは今までに光回線の速度を気にした事はあるでしょうか? 「何となくこれくらいだろう」と思い、気にせずに使用されている方も多いと思います。
ですが、それは損をしているかもしれません。もしかすると、あなたのネット回線は、何らかの理由で回線速度が低く抑えられている可能性があるのです! そして、それは簡単な操作で解消出来ることが多いのです。
そのためには、まず現在ご利用中のネット回線の速度を知る必要があります。光回線の速度を確認するためには速度測定サイトを使いますが、今はいろいろな測定サイトがあるので探す事自体は簡単です。逆に「速度測定サイト」と検索すると何十ものサイトが出てきて、どれを使って良いか迷うことでしょう。
Fast.com
ネットスカウターがおすすめする速度測定サイトは「Fast.com」(クリックでページが開きます)です。おすすめポイントは次の項で解説しますが、まずはこのFast.comを使い、あなたの現在のネット環境の実行速度を確認してみてください。

なので、まずはスマホで現在の通信速度を確認してみて下さい。
この速度測定は意外と面白いです。例えば同じ回線、同じ場所でも、昼と夜では速度が違うことがわかったり、回線事業者が公表しているプランの数値に全く届いていなかったりする事に気づけたりします。
Fast.comとは
2016年から始まった速度計測サービスで動画配信サービスのNetflixが提供しています。もともとはNetflixの接続状況を確認するために始めたサービスですが、使い勝手の良さが好評を博し、速度計測サービスとして人気のツールとなっています。 詳細は→ネットフリックスが fast.com を開始
おすすめポイント
面倒な設定不要! すぐに計測。
サイトを開いたらすぐに計測を開始し、数秒以内に計測が完了します。面倒な設定は必要ありません。
分かりやすいインターフェース。
小難しい専門用語は使用せず、速度を大きく表示したネット初心者でも分かりやすいインターフェース。一目瞭然でかつすぐに速度が分かります。
煩わしい広告が表示されない。
Netflixが提供しているサービスのため、広告は表示されません。
広告の煩わしさにうんざりしている方は快適なサービスです。
別の速度測定サイトの比較も可能。
Fast.comだけで速度を測定しても「本当にそうなの?」 と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。そういう人のためにワンクリックで「speedtest.net」 (クリックでページが開きます) という別サイトに飛び、比較することができます。2サイトでほぼ同じ速度であれば信ぴょう性が増すことでしょう。
以上より速度測定サイトはFast.comをおすすめします。
Fast.comを使い、あなたの環境の実行速度をチェックしてみてください。
回線の上り/下りとは? おさらいしましょう。
Fast.comで大きく表示されるのは下りの速度です。
下側にある「詳細確認」ボタンを押すと「アップロード」と表示があり、アップロードの速度も確認できます。
アップロードはいわゆる「上り」の速度です。
回線速度の上りと下り、いまいち分からない方も多いのではないでしょうか。以下に解説していきます。何となく分かっている方もおさらいの意味で確認ください。
インターネットサービスを川上から川下へと流れる1本の川に例えてみると上りと下りの意味が良く分かります。
インターネットサービスを提供する側を「上(かみ)」、インターネットサービスを利用する側を「下(しも)」だとすると、インターネットサービス提供者から利用者側への流れが「下り」、逆に利用者側からサービス提供者への流れが「上り」となります。
下りの方が比較的使用することが多く、具体的には以下のことをする時に使用します。
- Youtubeなどの動画を見る。
- LINE、Facebook、InstagramなどSNSサービスを見る。
- アプリやファイルをダウンロードする。
一方で上りも最近は増えてきました。SNSなどの双方向性アプリの増加やyoutuberなど動画をアップロードする方も増えてきたからです。以下のことをする時に使用します。
- Youtubeなどの動画をサイトに送る(アップロードする)
- LINE、Facebook、InstagramなどSNSでコメントや動画をアップロードする。
どのくらい出ていればOK?光回線の平均速度
光回線の速度はどのくらい出てれば良いのでしょうか。
まずは指標として一般的な光回線のメニューを確認するとほとんどのメニューが「最高速度1Gbps」とあります(NURO光回線は最高速度2Gbps)。1Gは1000Mなのでこれだけ出れば十分だと思うかもしれません。
しかし残念なことに最高速度が1Gbpsだからと言って1Gbpsは絶対に出ないと言っても過言ではないでしょう。
そもそも一般的なPCのLANポートが100BASE-TXという最大100Mbpsまでしか出ない仕様になっています。
仮に1Gbpsまで出るLANポートを搭載していたとしても、実際はPCの性能や、ルーターなどのネットワーク機器の性能、またプロバイダーや回線提供者の環境により、1Gbpsを出すのは非常に難しいと考えて良いでしょう。
では、一般的なユーザとして、どのくらい出てれば良いのでしょうか。大まかな目安ですが下りの速度が70Mbps~90Mbpsの間が妥当です。Fast.comで測定し、70Mbps~90Mbpsの間にあれば十分と考えて良いでしょう。
ただ、これも時間によって大きく変動します。夜は回線が込んでいるため、比較的速度が遅くなります。回線が遅くなっても一喜一憂せず、一つの目安としてお考えください。
何か速度が遅い?その時はこれをしましょう!
なんだか最近インターネットの速度が遅いなあ。。と思っているあなた。放置していたらもったいない!簡単なことで速度が劇的に上がる可能性があります。以下に対策を何点かご紹介します。
使用しているパソコンの問題
まずは自分のすぐ近くから、ということで使っているパソコンを疑ってみましょう。パソコンが古いモデルだと大容量の画像や動画を表示するのにスペック不足になってしまい、処理が遅くなる原因となります。特にメモリ不足が大きく影響するので、メモリは最低でも4GBは欲しいところです。
インターネット接続機器の問題
パソコンの次に見るべき場所はインターネット接続機器です。代表的なものはルーターや回線端末機器(ONUなど)です。インターネット接続機器は24時間電源が入りっ放しであり、熱を持ちすぎてしまう危険性があります。また、埃まみれになることにより動作不良になってしまうこともあります。
速度が遅いと感じた時にはインターネット接続機器の状態を確認しましょう。ひょっとしたら異常を示すランプがついているかもしれません。狭いところに押し込められて熱放出ができず、高温になっているかもしれません。
その場合は、熱放出ができる程度の広さの場所に機器を移動したり、埃が溜まってたら拭き取ったりするなど、設置環境を良くしましょう。
加えて機器を再起動するにも効果的です。一度電源を切って5分ほど置き、再び電源を入れることで回復することもありますので試してみましょう。
回線の問題(集合住宅の場合)
集合住宅で光回線を使用している場合は1回線を複数の回線で共有しています。その場合、同じ回線を使用している利用者が大容量のデータを送受信している場合、自宅の環境に影響が出る場合があります。その場合は大家さんに確認してみるものいいでしょう。
プロバイダーの問題
プロバイダーの設備を通ってインターネットに入ることから、プロバイダー環境が混雑して遅くなる場合もあります。まれにですが設備障害で遅くなっている場合もあります。PCもルーターも回線も問題ない場合はプロバイダーのサイトに行き、設備障害が無いか確認しましょう。長期的に速度が遅い状況が続くのであればプロバイダーに問い合わせてみるにも良いかもしれません。
まとめ
本記事では、光回線の速度測定が簡単にできる速度測定サイト「Fast.com」のご紹介及びインターネット回線の上り/下りの意味についての説明、そして光回線速度の適切な値の紹介、そして適切な値で無い場合の対策について説明しました。
記事を読んで頂いて、今よりも快適なインターネットライフを過ごしていただけたら幸いです。最後まで記事を読んで頂き、ありがとうございました。