格安SIMのデメリット
料金的には格安SIMに乗り換えたいが、普通に使えるレベルなのか?と心配のキャリアユーザーは多いですよね。そこで今回のネットスカウターでは、格安SIMのデメリットを検証し、本当に使えるレベルにあるのか?を解き明かしていきます。
格安SIMのデメリット①-通信速度が遅い
格安SIMで最も懸念されているのが「通信速度」だと思います。通信インフラがしっかりとしたキャリアスマホに対して、「遅い」「止まる」などの口コミが散見される格安SIMというイメージを思い浮かべた人は多いでしょう。
では実際に格安SIMの通信速度はどれぐらいなのでしょうか。
ここではまず「みんなのネット回線速度」というサイトを利用してキャリアスマホと格安SIMの実測値を調査していきます。平均的にどれぐらいの通信速度を維持しているのかを比較していきます。
※2019年10月8日時点
スマホ会社 下り平均速度 上り平均速度 キャリアスマホ 47.32Mbps 9.21Mbps 格安SIM 21.54Mbps 7.75Mbps
みんなのネット回線速度
これは3大キャリアと格安SIM全体の平均速度になります。
やはりキャリアスマホを比べて格安SIMは通信速度が遅い傾向にあります。下り平均速度では半分以下の速度しか出ていません。格安SIMは遅いというイメージは割と当たっているとも解釈できます。
ただし、格安SIMの中にも平均通信速度にばらつきがあります。
※2019年10月8日時点
スマホ会社 下り平均速度 上り平均速度 UQ mobile 48.69Mbps 6.8Mbps Y!mobile 37.51Mbps 9.88Mbps mineo 26.49Mbps 8.21Mbps 楽天モバイル 9.42Mbps 7.31Mbps LINEモバイル 12.96Mbps 10.68Mbps
みんなのネット回線速度
このようにUQ mobileやY!mobileのようにキャリアスマホと比べても引けを取らない通信速度を発揮している格安SIMもあります。
格安SIMへの乗り換えで通信速度を気にしている人はこちらの表を参考に選んでみるといいでしょう。
格安SIMのデメリット②-通話料金が高い
格安SIMの料金の安さは主にデータ通信量の料金に依存しています。通話料金プランに関してはキャリアスマホと比較して充実しているとはいえません。
ただ、最近では通話もLINEのみで行い、通話をほとんどしないという人も多いでしょう。そういった人にとってみれば通話料金の高い低いはそこまで関係ありません。
データプランの安さで十分対応できます。
格安SIMのデメリット③-キャリアメールが使えない
キャリアスマホの場合、契約すると「キャリアメール」というメールアドレスを使うことができます。格安SIMでは、これらのキャリアメールは使えなくなってしまいます。
gmailのようなフリーメールやLINEのようなアプリで代用することも十分可能ですが、中にはキャリアメールでなければ登録ができないサービスもあるので注意しましょう。
格安SIMのデメリット④-選べる端末が少ない
格安SIMでラインナップされているスマホの種類は基本的に少ないです。iPhoneで言えば、旧モデルの7やSEなどしか選べません。
もちろん通信費を抑える目的で格安SIMを選び、端末代も抑えたいという人にはぴったりかもしれませんが、最新型のスマホを使いたい人には向いていません。
格安SIMのデメリット⑤-支払いはクレジットカード決済のみ
キャリアスマホでは支払い方法で口座振替にも対応しているものですが、格安SIMの場合、支払い方法はクレジットカード一択であることが多いです。
人によってはクレジットカードを所有していないこともあるでしょうし、口座振替がないと困ることもあるでしょう。
ちなみに口座振替に対応している格安SIMは以下のようになっています。
- UQ mobile
- BIGLOBE mobile
- 楽天モバイル
- OCNモバイルONE
- @モバイルくん。
クレジットカードを持っていないと選べる格安SIMの選択肢が狭まってしまうので注意しましょう。
格安SIMのデメリット⑥-故障時のサポートは?
契約した後のアフターサービスにもキャリアとの差が出てしまいます。キャリアスマホの場合、全国各地にショップが点在しているため、故障などに対して迅速に対応することができます。
格安SIMでもY!mobileのように店舗数が多いところはありますが、それでもキャリアスマホと比較すれば不十分です。ウェブ上でサポートを受けることもできますが、スマホ故障時などは復旧に時間がかかることが多いです。
ただ、最近ではmineoで端末の保証サービスが始まるなど、サポート体制を充実させるという動きも見られます。
格安SIMのデメリット⑦-災害時の緊急速報は受信できる?
格安SIMに対して不安を持っている人に多いのが「格安SIMでは緊急地震速報などが受信できない」というものです。
少し前に話題になりましたが、キャリア以外のスマホの場合災害時の緊急速報を受信することができないという問題が発生していました。
これについては改善がなされており、SIMフリースマホであっても緊急地震速報に関しては受信可能ということになっています。
また格安SIMでもiPhoneに関しては自治体防災情報やJアラートも受信可能です。
ただ、一部のAndroid端末では自治体防災情報やJアラートに対応していない場合があるので注意が必要です。
格安SIMにもメリットはある
ここまで格安SIMのデメリットをまとめてきました。何となく格安SIMはやめておこうかなという気持ちになってしまったかもしれませんが、デメリットだけではなく当然メリットも存在します。
逆にデメリットを理解した上でメリットを享受するという方向性を持っておけば格安SIMでも満足のいく選択肢となるでしょう。
基本料金が安い
格安SIMはこれが一番のメリットです。キャリアスマホと比較してデメリットもありますが、言い換えれば不要なサービスを削ぎ落として料金を安くしているとも解釈できます。
デメリットを理解して、それが自分にとって必要不可欠かどうかを判断すれば、格安SIMの低料金を最大限活かすことが十分可能です。
特にキャリアと比較すれば格安SIMでは、通信費を月額あたり2000円近く安くすることも可能です。スマホの通信費による負担を軽減したい人にはおすすめです。
端末代も安い
格安SIMでは端末のラインナップが少ないというデメリットがありましたが、リーズナブルな端末を扱っているからという背景があります。
格安SIMでは端末代が安いスマホを多くラインナップしており、分割時の負担を少なくできます。最新型のスマホにこだわりがない人やキャリアで扱っていない安い旧モデルを購入したい人におすすめです。
格安SIM独自のサービスもある
格安SIMにしかない独自サービスも魅力の1つです。例えば、LINEモバイルでは、TwitterやLINE、InstagramなどのSNSアプリがデータ通信量を消費することなく使える「コミュニケーションフリー」というサービスを実施しています。
どれだけ使っても指定のアプリであれば通信量を消費することなく、ギガ不足に悩む必要もありません。
その他にも格安SIMならではのサービスが盛りだくさんなので1つ1つ見ていくと新たな発見があると思います。
まとめ
格安SIMのデメリットをまとめていきました。確かにキャリアスマホと比較してデメリットも存在する格安SIMですが、人によってはそこまで大きなデメリットではない場合もあります。それ以上に料金の安さといったメリットが上回っているのであれば、キャリアから格安SIMへの乗り換えも全然アリです。
メリット・デメリットを詳しく理解して自分に合った選択ができるようにしましょう。
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