格安SIMと3大キャリア-通信速度で比較
まず格安SIMで気になるのは通信速度です。キャリアから格安SIMに乗り換えると通信速度が遅くなるイメージがあると思いますが、具体的にどれほどの差があるのでしょうか。
ここでは「みんなのネット回線速度」という各サービスを利用しているユーザーが自身の回線の通信速度を計測して投稿し、その平均値を出しているサイトを利用して格安SIMと3大キャリアの通信速度比較を行います。
2019年10月7日時点での各サービスの通信速度は以下のようになっています。
3大キャリア 下り平均速度 上り平均速度 au 45.82Mbps 6.55Mbps ソフトバンク 39.74Mbps 9.99Mbps docomo 64.11Mbps 11.26Mbps
格安SIM 下り平均速度 上り平均速度 UQ mobile 48.85Mbps 6.95Mbps Y!mobile 37.6Mbps 9.94Mbps mineo 26.8Mbps 8.25Mbps 楽天モバイル 9.28Mbps 7.23Mbps LINEモバイル 12.61Mbps 10.28Mbps 出典
みんなのネット回線速度
このように並べてみると差がよくわかります。全体的に見ても3大キャリアの方が格安SIMよりも平均的な通信速度は高い傾向にあります。
しかし、格安SIMの中でも「UQ mobile」や「Y!mobile」のようにキャリア並みの平均速度を記録しているサービスも見受けられます。
この表を見て考えると格安SIMの中でも通信速度にバラつきがあるのもわかります。格安SIMへの乗り換えを検討している人で通信速度を気にする人はこの表を参考にしてみるといいでしょう。
ただ通信速度の差はありますが、日常的なスマホ利用においては10Mbps程度でも快適に使えると言われています。
ただ、画像の閲覧や動画の視聴、地図アプリの利用などで通信速度が必要な場合も考えられるため、快適さを優先する人は平均速度の低い格安SIMは避けた方がいいと考えられます。
格安SIMと3大キャリア-料金で比較
通信速度では3大キャリアが優れているが、格安SIMの中にも通信速度が良好なサービスもあることが判明しました。
では次に料金面で比較していきましょう。
格安SIMを使う最も大きな理由は「料金が安いこと」です。格安SIMにすることでどれぐらい安くなるのか見ていきましょう。
キャリア料金
プラン名 | 月額料金/1GB | |
docomo | ギガライト | 3,278円/1GB |
au | 新ピタットプランN | 3,278円/1GB |
ソフトバンク | ミニモンスター | 3,278円/1GB |
格安SIM料金
プラン名 | 月額料金/1GB | |
UQ mobile | スマホプランS | 660円/1GB |
Y!mobile | スマホプランS | 982円/1GB |
mineo | 3GBAプラン | 553円/1GB |
楽天モバイル | スーパーホーダイ プランS | 1,639円/1GB |
LINEモバイル | コミュニケーションフリー3GB | 619円/1GB |
※2019年11月時点、期間限定の割引などを排除した料金を掲載しています。
料金で比較すると、やはり3大キャリアよりも格安SIMの方がかなり安いとわかります。
特にキャリアとmineoでは1GBあたりの料金が約6倍も異なります。
これだけ安く利用できるわけですから通信費を抑えたい人にはぴったりといえます。
また、通信速度との兼ね合いを考えるのであればUQ mobileが最もコスパの良い選択肢といえます。
格安SIMと3大キャリア-iPhoneラインナップで比較
最後に各社のiPhoneラインナップを見ていきましょう。格安SIMでは最新型のスマホを選ぶことができない傾向にあります。
逆に3大キャリアでは古いモデルや廉価モデルを選ぶことができません。
どのiPhoneを選びたいかによっても選ぶべきスマホ会社が異なってくるので、よく見ていきましょう。
iPhpne旧機種ラインナップ キャリア 2019年
6s | 7 | 7Plus | SE | 8 | 8Plus | |
docomo | ✕ | ○ | ✕ | ○ | ○ | ○ |
au | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ | ○ | ○ |
ソフトバンク | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ | ○ | ○ |
iPhpne旧機種ラインナップ 格安SIM 2019年
6s | 7 | 7Plus | SE | 8 | 8Plus | |
UQ mobile | ○ | ○ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ |
Y!mobile | ○ | ○ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ |
mineo | ○ | ✕ | ✕ | ○ | ○ | ○ |
楽天モバイル | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ |
LINEモバイル | ○ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ |
iPhpne新機種ラインナップ キャリア 2019年
X | XR | XS | 11 | 11Pro | |
docomo | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
au | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ソフトバンク | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
iPhpne新機種ラインナップ 格安SIM 2019年
X | XR | XS | 11 | 11Pro | |
UQ mobile | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ |
Y!mobile | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ |
mineo | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ |
楽天モバイル | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ |
LINEモバイル | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ |
大まかな傾向としては3大キャリアでは最新型のiPhone、格安SIMでは古いモデルのiPhoneをラインナップしていることがわかります。
格安SIMの中でも6sしか取り扱っていない(LINEモバイル)スマホ会社もありますし、mineoのように8や8Plusといった比較的新しいモデルを揃えている場合もあります。
もちろん端末購入にも費用は発生するので最新型のiPhoneを分割購入すれば月々の負担は大きくなります。確かに最新型のiPhoneはいいですが、通信費を抑える目的で格安SIMに乗り換えているのであれば、SEといったような廉価版のiPhoneを購入する人が多いでしょう。
古いモデルや廉価版といってもそれなりにスペックは高いですし、そこまで性能にこだわりがないのであれば格安SIMで手頃なiPhoneを持つという選択肢もあります。
実は最新のiPhone11も人によってはオーバースペックであることも考えられます。とりあえず安くiPhoneを持ちたいという人であれば格安SIMを選びましょう。
まとめ
通信速度、料金、iPhoneラインナップという3つの観点から3大キャリアと格安SIMを比較していきました。
これだけ客観的な情報が揃っていれば、自分がどちらを選べば良いかも自ずと見えてくるのではないでしょうか。
通信費を気にして格安SIMへの乗り換えを躊躇しているのであれば、そのネックになっている部分をよく比較して迷いを消すことをおすすめします。
一概にどちらが優れているという話ではないかもしれませんが、より幅広い選択肢という意味で3大キャリアと格安SIMで自分に合う方を選んでみるといいでしょう。
格安SIMのプランとおすすめ業者はこちらで解説しています→ 節約家は知っている!スマホ代を年間数万円減らすおすすめ格安SIMプラン