結論からいきます、auひかりはプロバイダ変更に対応していません。
auひかりは申込時に好きなプロバイダを選べますが、フレッツ光などの他社回線と異なり、後から自由にプロバイダを変更することができません。

ただし、auひかりはプロバイダごとに月額料金の差がないため、プロバイダを仮に変更できたとしても、変更により支払額が下がることはありません。
支払額を下げたい場合は、プロバイダの変更でなく、不要なオプションの解約を行う、auひかりにこだわりがないなら他社へ乗り換えるなど、他の対処法を用いることとなります。
一度解約し、再度別のプロバイダで契約すればプロバイダを変更可能
auひかりを現在契約中の場合、プロバイダを直接変更することはできません。しかし、一旦auひかりを解約してから改めて新規契約を行うなら、例外としてプロバイダ変更が可能です。
どうしてもプロバイダを変更する必要に迫られた場合は、一旦auひかりを解約しましょう。

ですが、この場合はプロバイダの変更ではなく、光コラボなどの別の回線事業者に変更したほうが良いと思います。この理由は、速度遅延の原因がプロバイダではなく、auひかりの可能性が少なからずあるから、そして他社への乗り換えなら違約金補填やキャッシュバックがあるからです。
auひかりのプロバイダ変更は、正直なんのメリットも無いと思います。
auひかりの解約は、契約中のプロバイダへ問い合わせて行う
auひかりは、契約中のプロバイダへ電話窓口などを利用して問い合わせることで解約手続きを進められます。サービスを展開しているKDDIへ問い合わせるわけではないので、間違えないようご注意ください。
解約の申請後は指示に従い、撤去工事を行ったり、不要になったレンタル機器を返送したりしましょう。旧プロバイダのauひかり解約後は、新プロバイダでauひかりを改めて新規契約しましょう。
プロバイダ変更の注意点は?
auひかりを解約して、プロバイダを変更して改めて新規契約を行う場合は、様々な注意点があります。高額な出費がかかる恐れもあるので、しっかり理解したうえで解約→新プロバイダでの契約を行ってくださいね。
旧プロバイダで契約しているauひかりの解約時に、契約解除料がかかる恐れあり
auひかりを解約する際は、現在契約しているプランで設定されている金額の「契約解除料」の支払いが必要です。
<戸建住宅向けプランの契約解除料>
プラン | 契約期間 | 契約解除料 |
ずっとギガ得プラン | 3年 | 16,500円(37・38ヶ月目のみ0円) |
ギガ得プラン | 2年 | 10,450円(25・26ヶ月目のみ0円) |
標準プラン | なし | なし |
戸建住宅で契約期間ありのプランを契約している場合、契約期間を満了した翌月?翌々月なら更新月になるので、契約解除料は発生しません。
マンション向けプランの場合は通常契約期間がありません。しかし「お得プランA」や「お得プラン」での契約だと契約期間が2年間・自動更新なので、2年契約満了の翌月?翌々月以外は10,450円の契約解除料が発生します。
なお、auひかりの契約申込時に何らかのキャンペーンを適用して割引やキャッシュバックなどの特典を受けている場合、キャンペーンに別途継続利用の約束と違約金が設定されているケースもあります。
もしも設定されていると違約金が上乗せになる恐れがあるので、キャンペーンでお得に申し込んだ記憶がある場合は、申込時の情報を確認してみてください。
初期費用相当額割引を受けている場合、完済前の解約では残債の支払いが必要
auひかりには、契約時に発生する33,000~41,250円の初期費用が設定されています。しかし「初期費用相当額割引」を利用すれば、月額割引で支払額を相殺してもらえます。
初期費用 | 初期費用相当額割引 | |
ホーム(ネット+電話契約時に割引適用) | 41,250円 | 687円×60ヶ月 |
マンション(ネット契約でもれなく割引適用) | 30,000円 | 1,375円×24ヶ月間 |
言い換えると、初期費用の完済前にauひかりを解約すれば、残債を割引無しで請求されることとなります。解約前に、残債が残っているか確認しておきましょう。
戸建住宅でauひかりを使っているなら、撤去費用最大31,680円も発生
戸建住宅のauひかりには「光ファイバー引き込み設備撤去費」が設定されていて、解約時に回線を撤去する工事と、撤去費用の支払いが必要です。
2018年3月以降に契約した方は、金額が31,680円に設定されています。2018年2月までに契約した方は撤去なしにして支払額を0円にすることができ、撤去するとしても金額は11,000円と安価です。
新プロバイダでauひかりを契約すると、改めて各種申し込み費用が発生&工事が必要
戸建住宅に住んでいる方は、高額な撤去費用が発生することにもご注意ください。
新プロバイダでauひかりを契約すると、改めて開通工事が行われます。工事までは数週間~数カ月の待ち時間が発生するので、ご注意ください。
さらに改めて新規契約をする場合、以下の新規契約費用もかかります。
・事務手数料3,300円
・初期費用33,000~41,250円(初期費用相当額割引で実質0円)
以上のとおり、auひかりのプロバイダ変更に伴い発生する費用はとても多く、高額になりがちなので要注意です。
プロバイダ変更は本当に必要?トラブルの解決方法まとめ
auひかりでプロバイダを変更したいと感じた場合、理由は人それぞれですが、乗り換えを決意した理由となる不満は、プロバイダを変更しなくても解決できる可能性があります。トラブルの解決方法を紹介するので、試してみてくださいね。
速度が遅いなら、LANケーブルやルーターの買い替えなどでも解決できる
通信速度が遅いことを理由にプロバイダ変更を考えている場合は、まず機器の買い替えをしてみましょう。LANケーブルやWi-Fiルーターなど、使っている機器が古いと、auひかりでうまく高速通信ができない恐れがあります。
LANケーブルは「CAT5e」以降の、上下最大1Gbpsに対応する規格が採用されているものを選びましょう。Wi-Fiルーターも、1Gbpsで通信できる最新ルーターの利用がおすすめです。
また、使っているパソコンやスマートフォン等が古い場合も、最新機種へ買い換えれば高速通信に対応し、読み込みがスムーズになる可能性があります。
マンションの場合、最大速度は契約タイプごとに異なっている
「上下最大1Gbpsと言われているのに全然速度が出ない!」と考えている方は、マンションに住んでいる場合、マンション自体が原因で速度が出ていない可能性もあります。
マンションのauひかりでは建物ごとに契約タイプが設定されていて、速度の仕様も異なるためです。
契約タイプ | 月額料金 | 最大通信速度 |
ギガ | 4,455円 | 下り・上り1Gbps |
ミニギガ | 5,500円 | 下り・上り1Gbps |
タイプG | お得プラン:4,830円 標準プラン:5,940円 | <G契約> 下り664Mbps・上り166Mbps <V契約> 下り・上り100Mbps |
タイプV | 4,180円 | 下り・上り100Mbps |
タイプE | 3,740円 | 下り・上り100Mbps |
タイプF | 4,290円 | 下り・上り100Mbps |
都市機構 | 4,180円 | 下り・上り100Mbps(一部マンションでは下り70Mbps・上り30Mbps) |
都市機構G | お得プラン:4,730円 標準プラン:5,940円 | <DX-G> 下り664Mbps・上り166Mbps <DX> 下り・上り100Mbps |
住んでいる物件が上下最大1Gbps対応の契約タイプでない場合、プロバイダを変更しても仕様以上の速度は出せません。他の光回線へ乗り換える、前項で紹介した対処法を試してみるといった方法で、速度の改善を試みましょう。
料金が高い場合は、不要なオプションを契約していないか見直す
auひかりはどのプロバイダでも月額料金が共通です。料金が高い場合、不要なオプションを契約している可能性があります。
My auから料金明細をチェックして、不要なオプションを契約していたら解約しましょう。料金明細を紙の請求書で確認しているなら、WEB明細に切り替えれば請求書発行料220円も削減できます。
プロバイダ独自のオプションに興味を持った場合、他社サービスで対応できることも
auひかりの各プロバイダでは、ホームページ容量の提供やメールアドレス発行などの独自オプション・サービスが展開されているので、サービス内容を比較した結果他社プロバイダに魅力を感じたケースもあるでしょう。
プロバイダ独自のオプションやサービスと同じようなサービスは、他で提供されていることもあります。
例えばメールアドレスを複数発行したい場合は、Yahoo!メールやGmailなどを使えば無料でいくらでも作れます。ホームページを作りたい場合は、ロリポップなどの格安レンタルサーバーを利用しての対応が可能です。
それでも不満がある場合
この場合は、別の光回線を引くしかありません。基本的に、auひかりが引けて、光コラボは引けないというエリアはほとんどありません。*逆パターンはよくあります
今は、光コラボのソフトバンク光が、乗り換え時の違約金補填を行って好評です。
またau携帯とのセット割(スマートバリュー)を外したくないという場合でも、光コラボ業者の中には、auスマートバリュー適用可能なソネット光や、auセット割を適用可能なビッグローブ光がありますので、そちらへの乗り換えがおすすめです。
詳細は↓