ホームルーターはコンセント接続式の自宅向けモバイル回線ルーター
ホームルーターは、スマートフォンなどを接続するとモバイル回線でインターネット通信を行えるルーターです。
モバイル回線を使って通信できるのはPocket WiFiなどのモバイルルーターと共通ですが、ホームルーターはコンセントに接続して自宅内で使う機器です。
ホームルーターには外に持ち運べないデメリットがありますが、代わりに自宅内の広い範囲に電波を飛ばせるため、戸建住宅などでも繋がりやすくなっています。
またホームルーターは40台など機器の同時接続台数が多いため、個人だけでなく家族など大勢が持つたくさんの機器をインターネットに繋げられるのも魅力ですよ。
ホームルーターは回線工事不要・手軽に導入できる
ホームルーターはコンセントにつなげるだけでインターネットに接続できるので、工事不要です。
工事が必要な光回線は、家を空ける時間が長い学生や社会人の方だと導入が手間に感じる場合もあるのではないでしょうか。
ホームルーターならルーターが届き次第利用を開始でき、もちろん工事費がかかることもありません。
5G対応ホームルーターなら速度にも期待できる
ホームルーターは、4G回線を使っている現在だと速度の実測が数十Mbps程度です。
SNSで口コミを調べてみると、例えばSoftBank Air(下り最大962Mbps)は高速時で10~20Mbps程度、夜間など混み合っているときは10Mbps未満の投稿が多く見られました。
しかし今後5Gが普及し、5G対応のホームルーターが登場すれば数百Mbps台の高速を出せるようになります。
ホームルーターでも、5G対応なら光回線にも負けないレベルの快適なインターネット環境を整えられることに期待できますよ。
ホームルーターは主にWiMAXとSoftBank Airが展開中
2020年6月時点でホームルーターを契約できるのは、主にWiMAXとSoftBank Airです。
WiMAXはモバイルルーターとホームルーターから好きな機種を選択可能、SoftBank Airはホームルーターのみの提供になっています。
どちらも5G通信のプランは未提供ですが、将来的に5Gが普及した場合は導入される可能性もあります。
また今後5Gの普及により、他社も含めて5G対応のホームルーターサービスが新しく開始される可能性も0ではありません。
5Gのホームルーターに興味を持っている方は、定期的に様々な通信会社の最新情報をチェックしてみてください。
5G回線対応のホームルーターは、2020年6月現在国内未提供
5G回線に対応するホームルーターは、まだ日本で発売されていません。
将来的には登場すると考えられますが、2020年6月時点では未提供となっています。
5Gエリア自体がまだ狭い
そもそも、2020年時点ではまだ5Gサービス自体が始まったばかりです。
5Gで通信できるエリア自体も、国内のごく一部に限られます。
5Gエリアがもっと広がらない限り、5Gホームルーターが登場しても5G通信を自宅で行うことはできません。
仮に5Gホームルーターが発売されたとしても、まずは5Gエリアが国内の広い範囲に広がるのを待つことになりますよ。
海外では5G対応ホームルーターも発表済み
国内ではまだ販売されていない5G対応ルーターですが、海外ではスマートフォンメーカーのOPPOが「CPE Ommi」を発表しています。
CPE Ommiは下り最大7.5Gbpsで、日本で展開されているフレッツ光などの様々な光回線(上下最大1Gbps)と比べても高速です。
OPPOは2020年現在、日本国内ではホームルーターを展開していません。
つまり今後OPPOの5Gホームルーターが発売されるかは不明ですが、将来的にどこかの会社が日本国内向けに5Gホームルーターを販売する可能性は大いにあります。
5G対応モバイルルーターはドコモから販売中
ドコモでは2020年6月現在、5G対応のモバイルルーターであるSH-52Aを発売中です。
既に発売中なので、買おうと思った方はドコモショップ等へ足を運んだり、オンラインストアから注文したりすれば購入可能です。
コンセント接続式でなくバッテリー駆動のモバイルルーターですが、自宅内に電波さえ入ればスマートフォンやPCなどをインターネットに接続可能です。
モバイルルーターは外でも使えるので、自宅外で通信する機会が多いならホームルーター以上に活躍の場を増やせますよ。
SH-52Aのスペックは、以下の表にまとめたとおりです。
SH-52A | |
価格 | 68,904円 |
サイズ | 84×157×16mm |
重さ | 268g |
Wi-Fi6 | 対応 |
無線LAN最大速度 | 下り最大4.1Gbps・上り最大480Mbps |
有線LAN最大速度 | 2.5Gbps |
最大同時接続台数 | 18台(Wi-Fi16台+有線LAN1台+USB1台) |
バッテリー容量 | 4,000mAh |
付属品 | USBケーブル |
そしてSH-52Aを利用するのに契約が必要な、5Gの通信プランは以下のとおりとなっています。
通信量 | 月額料金 | |
データプラス月額料金 | スマートフォンの通信量と共有 | 1,100円 |
5Gギガホ月額料金 | 100GB(終了日未定で無制限に増量済み) | 8,415円 |
5Gギガライト月額料金 | 最大7GB | 3,465円(~1GB)~6,150円(~7GB) |
ルーター代金が6万円台、プランの月額料金も自由に使えるギガホは8,415円となるため、維持費は高めです。
しかし自宅で使える5G環境をすぐに整えられるのは、5Gに強い興味を持っている方にとって嬉しいのではないでしょうか。
注意!ドコモの5Gエリアは2020年6月現在ごくわずか
すぐに5G通信環境を整えられるモバイルルーターのSH-52Aですが、注意したいのはドコモの5G対応エリアが非常に狭いことです。
ドコモはまだ、一般家庭が集まっているエリアのほとんどで5G設備を導入していません。
スタジアムやオリンピック施設、一部の駅やドコモショップなど、人が集まる公共スポットを中心に5Gエリアを広げています。
つまり自宅で5Gの高速を自由に使える人は、ほとんどいません。
どうしても最先端の設備をすぐに整えておきたいという強い意志を持っている方でなければ、無理に今からSH-52Aを契約する必要はないと考えられます。