iPhone 12シリーズは史上初の5G対応iPhone
iPhoneは、2019年発売のiPhone 11シリーズまで5Gに非対応でした。
長い間4Gでしか使えなかったiPhoneですが、2020年秋に登場したiPhone 12シリーズではいよいよ5Gに対応することとなりました。
画像 Apple Inc.
日本国内でも2020年春にサービスを開始した5G通信をiPhoneで使いたい場合、手に入れるべきiPhoneは12シリーズです。
なお11以前のモデルは5Gに非対応、アップデートなどで対応することもないのでご注意ください。(5Gで使いたい場合は買い替えが必要になります)
Androidスマートフォンでは既にたくさんの5G対応端末が発売済み
iPhoneは2020年に5Gに対応しましたが、Androidスマートフォンの場合は国内でも既に多くのメーカーが5G対応モデルを登場させています。
例えばGalaxy S20シリーズやXperia 1II、Pixel 5などが5G対応のAndroidスマートフォンです。
そして海外では2019年時点で既に5Gが開始されている国もたくさんあり、Galaxy S10 5Gなど現地向けの5Gスマートフォンも昨年時点でいくつか登場しています。
iPhoneでなくAndroidで5G通信を行いたい場合も、5G対応のスマートフォンを購入すれば問題ありません。
5Gはまだまだ発展途上!エリアは狭く無理にプランを変更する必要なし
ついにiPhoneも5Gに対応しましたが、5Gの魅力はなんと言っても高速通信です。
一方で5Gには大きなデメリットもあり、実のところ2020年時点で5Gを活用できる人は皆無と言って差し支えありません。
5Gのメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。
5Gは高速が魅力!大容量・使い放題系プランで自由に動画やゲームなどを楽しめる
5Gは従来の4G以上に高速で、例えばドコモでは受信時最大4.1Gbpsの高速が謳われています。
光回線のドコモ光は通常上下最大1Gbpsなので、5Gは光回線以上の高速を出すことも可能ということになりますね。
画像 Apple Inc.
通信速度が速いとたくさんのデータを素早く読み込めるので、大容量のゲームソフトをダウンロードしたり、高画質な4Kや8Kなどの動画を再生したりする際の待ち時間を減らせます。
また5Gは低遅延なので、国内の広い範囲に5Gが普及すれば重機やドローンを遠隔で自由に動かしたり、ライブ中継を様々なカメラを切り替えながら楽しめたりもします。
さらに大手キャリアは5G契約向けに使い放題や大容量のプランを展開しているので、スマートフォンの通信回線を光回線のような固定回線代わりにして快適に使えるのも見逃せません。
5Gのデメリットはエリアの狭さ!2020年時点ではほとんどの人が事実上活用不可能
普及すれば一般の人々の日常や仕事、社会福祉などあらゆる場面で役立つ5G回線ですが、2020年時点における大きなデメリットが使えるエリアの狭さです。
5Gの電波は届く範囲が狭いため、どこでも通信できるようにするにはたくさんの基地局を設置しなければいけません。
まだまだ設備の導入を進めている途中である2020年の段階だと、5Gを使える場所はほとんどありません。
つまり、iPhone 12を買ったとしても5G通信を活かせる場面は少ないので、無理に5G契約で使う必要はありません。
生活圏内で誰もが5Gを使えるようになるのは2022年や23年など、後継機のiPhoneが複数台登場しているタイミングです。
次に機種変更したスマートフォンなら5Gを活用できるかもしれませんが、iPhone 12を今買ったところで、12で5G通信の恩恵を受けられる機会はごく僅かです。
iPhone 12をキャリアで購入する場合は、5Gプランへの変更が必須
iPhone 12に限ったことではありませんが、5G対応のスマートフォンをドコモ、au、ソフトバンクといったキャリアで購入する場合は、5Gプランへの変更が必要です。
2020年時点だと5Gを使える場所はほとんどありませんが、5Gスマートフォンをキャリアで買う場合は5G契約へ絶対に切り替えないといけないことにご注意ください。
5G契約へのプラン変更に合わせてSIMカードの交換も必要になる場合あり
大手キャリアで5G端末を購入する際は5Gプランへの変更と合わせて、SIMカードも基本的に新しい5G用のものに交換しなければいけないケースがあります。
ドコモは赤や桃色、青色のnanoUIMカード(バージョン4以降)であればそのまま使えますが、他のSIMカードの場合は交換しなければ5Gで使えません。
auは5G契約に切り替える際に基本的にSIMの交換が必須で、電話窓口から4G契約を5Gに切り替える場合のみSIMの交換なしで5G通信を可能にできます。
ソフトバンクは4G契約のSIMならそのまま使用可能、3Gから5Gにする場合は交換が必要です。
iPhone 12はSIMフリーモデルの単体購入も可能!au以外は4G契約のSIMでも使える
iPhone 12シリーズは、Apple StoreやヨドバシカメラなどでSIMフリーモデルを購入することもできます。
4G契約のままで最新iPhoneを使いたい場合は、基本的にSIMフリーモデルの購入がおすすめです。
SIMフリーモデルは、格安SIMやドコモ・ソフトバンクの4G契約SIMでも使える
SIMフリーモデルのiPhoneは、4G契約のドコモやソフトバンクのSIMカード、そして格安SIMのSIMカードでそのまま使えます。
ドコモやソフトバンクからiPhone 12を買う場合は5G契約への切り替えが必須ですが、SIMフリーのiPhoneにSIMを差し替えるなら例外として4G契約のままでOKです。
格安SIMも、4G・5Gを問わずSIMカードを入れ替えて初期設定を済ませれば、iPhone 12で通信可能です。
SIMフリーモデル購入時もauのみ5G契約への切り替えが必須
大手キャリアのauは、iPhone 12を4G契約のSIMカードで使うことができません。
もしSIMフリーモデルを買って使うとしても、auだけはプランを5G契約に切り替える必要があることにご注意ください。
なお5G契約にしなければいけないのはあくまで大手キャリアのauのみで、au回線を使っている格安SIMに関しては4G契約のままで問題ありません。
SIMフリーモデルなら端末価格も割安!
iPhone 12シリーズは、SIMフリーモデルだと端末価格が大手キャリアより安いメリットもあります。
以下の表に、iPhone 12の一括購入価格を一覧でまとめました。
一括購入価格 | |
SIMフリーモデル | 94,380円 |
ドコモ | 101,376円 |
au | 103,430円 |
ソフトバンク | 111,600円 |
見ての通り、SIMフリーモデルはキャリアで最も安価なドコモと比べても6,996円ほど割安です。
さらにドコモやソフトバンクはiPhone 12を4G契約のまま使えるので、通信プランの月額料金も5G契約より抑えられます。(ドコモは550円、ソフトバンクは1,100円)
iPhone 12をお得に使いたい場合は、大手キャリアの契約で使うとしてもSIMフリーモデルの購入をおすすめします。