ホームルーターは工事不要!コンセント接続でネット環境が整うモバイル通信サービス
ホームルーターはポケットWi-Fiのように、モバイル回線を使ったインターネット回線です。
機器をコンセントに繋げばすぐにインターネット環境が整うしくみとなっています。
まずはホームルーターのメリットについて、解説します。
工事不要で導入簡単!すぐにネット環境を整えられる
ホームルーターはコンセントに機器を繋げばすぐにインターネットを使えるようになるため、導入が手軽です。
光回線などの固定回線サービスは、何週間?何ヶ月も待って回線工事をしなければ利用できません。
ホームルーターはエリア内ならルーターが届き次第、即日利用を開始できるので、早くインターネットを使い始めたい場合も安心です。
工事不要な関係上、固定回線の導入ができないマンションやアパートに住む場合も問題なく利用できることも見逃せません。
引越し先でも機器を接続すればすぐに利用できる
ホームルーターはコンセント接続のみで通信環境が整うので、引越し先でも機器を設置すればすぐに利用を開始できます。
光回線などは引越し費用が数千円?数万円発生、移転手続きや他社サービスへの乗り換えが必要になってしまいます。
転勤族などで引越しを頻繁に行う方も、ホームルーターなら余計な時間・コストをかけずにすぐネット環境を整えられるので安心ですね。
ホームルーターはLANケーブルでPCやゲーム機を有線接続可能
インターネットを快適に行うにあたって、電波を使ったWi-Fi接続だと障害物などで電波が弱まり、接続が不安定になったり速度が下がったりしてしまうことがあります。
しかしLANケーブルを使ってルーターとインターネットをしたい機器を直接繋げば接続が安定・速度が高速化して快適に通信を行えます。
ポケットWi-Fiは別売りのクレードルなどを用意しなければ有線接続できない傾向にあります。
機器によってはそもそも無線接続に対応していない場合もあるので、機器選びの段階から有線接続可否・方法に注意しなければいけません。
しかしホームルーターなら標準でLANポートを搭載しているので、オプションのクレードルなどを購入する必要はありません。
LANケーブルを接続すればすぐに、PCやゲーム機をインターネットに接続可能です。
接続方法はこちらで詳しく解説しています→ ポケットWiFiの有線接続方法!必要機器やメリット・デメリットは?
自宅で使うなら、ホームルーターの方が広範囲に電波が届くため便利
自宅で手軽に通信手段を作れるサービスとしてポケットWi-Fiもありますが、ポケットWi-Fiは電波が届く範囲が狭いデメリットがあります。
ワンルームマンションなど使う場所が狭ければ、とくに問題ありません。
しかし戸建て住宅や広めのマンションでポケットWi-Fiを使う場合は、部屋によっては電波が途切れて通信できなくなってしまう可能性があります。
ホームルーターはポケットWi-Fiのように外に持ち運べない代わりに、自宅の広範囲で通信できるように性能が強化されています。
自宅以外での利用予定がないなら、ホームルーターを選べば電波がしっかり遠くまで届くので、より快適にインターネットを利用可能です。
ホームルーターはポケットWi-Fiより同時接続可能な機器の台数が多い
ホームルーターは、ポケットWi-Fi端末と比べて同時にインターネットに接続できる機器の台数が多いです。
例として、WiMAXのモバイル端末「W06」と、ホームルーターのHOME L02の同時にインターネットに接続できる機器台数をまとめました。
同時接続台数 | |
WiMAXモバイルルーター(W06) | 16台 |
WiMAXホームルーター(HOME L02) | 40台 |
見てのとおり、ホームルーターであるHOME L02ならW06の2倍以上の機器をインターネットに同時接続可能です。
自分一人で使うなら、よほどたくさんの機器を持っていない限りはモバイルルーターでも問題ありません。
しかし家族と暮らしていたり友人が家に来る機会が多かったりする場合は、同時接続台数が多いホームルーターの方が安心です。
通信速度はWiMAXが高速!SoftBank Airは厳しい速度制限なしがメリット
ホームルーターには主に、WiMAXとSoftBank Airという2種類のサービスが存在します。
どちらも日々サービスを改善・高速化していますが、通信速度的に言うなら、2020年6月現在ではWiMAXの方がやや高速となっています。
ただしWiMAXには「3日間10GB」という高速通信の厳しい制限があるので、制限を気にせず自由に通信したいならSoftBank Airがおすすめです。
ホームルーターはWiMAXが高速!ただし条件に注意
主なホームルーターサービスの仕様を、一覧でまとめました。
WiMAX(HOME L02) | SoftBank Air(Airターミナル4) | NEXT mobile(参考・HT110LN) | |
最大下り通信速度 | 1.0Gbps | 962Mbps | 150Mbps |
使用回線 | WiMAX2+、au 4GLTE | ソフトバンク | ソフトバンク |
同時接続台数 | 40台 | 64 | 10 |
有線LANポート数 | 2 | 2 | 1 |
本体サイズ | 93×178×93mm | 225×103×103mm | 130×130×37mm |
見ての通り通信速度の仕様は、WiMAXが特に高速となっていました。2020年3月現在、GMOとくとくBBWiMAXではHOME L02の取り扱いを終了、HOME 02のみの取り扱いとなっています。
速度の速さを重視するなら、基本的にはWiMAXがベストな選択肢となります。
ただしホームルーターの通信速度には、いくつか注意点もあります。
WiMAXやSoftBank Airは最大速度の条件に注意
WiMAXもSoftBank Airも高速で通信できるホームルーターサービスですが、「仕様上の最大速度」を出すことは困難となっています。
まずWiMAXのホームルーター・HOME L02は下り最大1.0Gbps対応ですが、最大速度の条件が3つ存在します。
- LANケーブル接続(Wi-Fi接続時は867Mbps)
- au 4G LTE回線を使うハイスピードプラスエリアモード利用(月額1,005円、月7GB)、4×4MIMO設定オン
- 東京、埼玉、愛知、大阪の一部対応エリア内
つまり東京などの対象エリア外に住んでいる場合は、最大速度での通信ができません。
また1.0Gbpsで通信できるのは月7GBまでとなることにも、要注意です。
一方でSoftBank Airも地域ごとに最大速度が異なっているので、下り962Mbpsで通信できる場所は限られます。
ホームルーターを契約する際は最大速度だけを見ず、SNS等で自宅付近における通信速度の口コミ情報をチェックして、大まかな速度の目安を判断しましょう。
またWiMAXならUQ WiMAXの無料サービス「Try WiMAX」を利用し、ルーターを15日間レンタルして実際の自宅での速度を確認可能です。
通信制限内容はSoftBank Airが一番厳しくない
WiMAXは、直近3日間に10GB以上通信していると夜間に速度制限がかかってしまいます。
制限がかかるのは18時?2時で、制限中の速度は1Mbpsです。
1MbpsだとWEB会議やオンラインゲーム、高画質な動画再生などを行うのは困難になってしまうので、通信のしすぎに気をつけましょう。
上限を気にせず自由に使いたい場合は、厳しい速度制限設定がないSoftBank Airを選ぶのがおすすめになります。
主なホームルーターサービスの速度制限内容を、以下の表にまとめました。
速度制限内容 | |
WiMAX2+ | 直近3日間に10GB以上の通信時、翌日18時〜翌々日2時にかけて1Mbpsに制限 |
SoftBank Air | 夜間などの混雑時や動画・画像等の一部サービス利用時に一時的な制限あり |
(参考)NEXT mobile | 契約プランの月間通信上限到達時に月末まで128kbpsに制限 |
SoftBank Airも回線混雑時や動画再生時などに一時的な制限がかかる場合があることに注意が必要ですが、WiMAXほど厳格な制限はありません。
ホームルーターの料金を比較!キャンペーンはWiMAXが充実
ホームルーターは、各社でキャンペーンが行われているので、特典を受けてお得に利用可能です。
主なホームルーター5社の月額料金と契約期間、キャンペーン内容をまとめました。
月額料金 | 契約期間 | キャンペーン内容 | |
GMOとくとくWiMAX | 〜2ヶ月目3,969円、3ヶ月目〜4,688円 | 3年・自動更新 | 最大33,000円のキャッシュバック、端末代無料 |
SoftBank Air | 〜12ヶ月目4,180円、13ヶ月目〜5,368円(SoftBank Airスタート割適用時) | 2年・自動更新、ルーター購入代金は3年払い | 1年間の月額割引「SoftBank Airスタート割」、ルーター代割引(実質0円)、他社乗り換え費用最大10万円キャッシュバック |
Broad WiMAX | 〜2ヶ月目2998円、3ヶ月目〜24ヶ月目3,752円、25ヶ月目〜4,412円 | 3年・自動更新 | 他社乗り換え費用最大19,000円キャッシュバック、端末代無料、初期費用割引 |
UQ WiMAX | 4,268円、端末代16,500円 | 2年・自動更新 | × |
BIGLOBE WiMAX | 4,265円、端末代21,120円 | 1年 | 17,000円キャッシュバック |
おすすめのサービス3種類を、それぞれ紹介します。
安くWi-Fi環境を整えるならキャッシュバックがあるGMOとくとくWiMAX
キャッシュバックを受けて実質費用を抑えたい場合は、GMOとくとくWiMAXがおすすめです。
GMOとくとくWiMAXでは毎月キャッシュバックキャンペーンが行われていて、2021年3月は最大33,000円のキャッシュバックを受け取れます。
ルーター代が無料で、追加料金がかからないのも嬉しいポイントです。
ただし長めの3年契約なので、短期間でサービスを解約したい場合はご注意ください。
料金やキャンペーンなど詳しい解説ページはこちら→ GMOとくとくBBのWiMAXはなぜ人気?評判に隠された意外な事実
他社回線から乗り換えるなら乗り換え費用還元のSoftBank AirやBroad WiMAX
現在他のインターネット回線を契約中でホームルーターに乗り換えたい場合は、乗り換え費用還元のあるサービスを選べば解約金や撤去工事費を抑えられます。
SoftBank Airは最大10万円、Broad WiMAXは19,000円まで、他社解約費用を還元してもらえるしくみです。
料金やキャンペーンなど詳しい解説ページはこちら→ 調べてみた!ソフトバンクエアーの料金は高いのか?心配なエリアも解説!
1年程度の短期間で解約したい場合はBIGLOBE WiMAXも要検討
ホームルーターの契約期間は2?3年程度が一般的で、解約金は1~3万円程度と高額になりがちです。
しかしUQ WiMAXとBIGLOBE WiMAXは、端末代が1万円以上かかる(対応するルーターを持っているなら購入しなくてもOK)代わりに解約金が安価です。
月額料金・端末代 | 14ヶ月目の解約金 | 14ヶ月目に解約した場合の支払い総額 | |
GMOとくとくBB | 月額〜2ヶ月目3,969円、3ヶ月目〜4,688円、キャッシュバック最大33,000円/端末代0円 | 26,280円 | 62,671円 |
UQ WiMAX | 月額4,276円/端末代16,500円 | 1,100円 | 60,852円 |
BIGLOBE WiMAX | 月額4,378円/端末代実質4,620円(17,000円キャッシュバック適用時) | 0円 | 49,412円 |
特にBIGLOBE WiMAXはキャッシュバックがあることに加えて、13ヶ月間使えば1,100円の解約金もかからなくなるので、14ヶ月目の解約費用が圧倒的に安価です。
「リモートワークが続く今後1年程度だけホームルーターを使いたい」などの理由がある場合は、BIGLOBE WiMAXを検討してみてください。
料金やキャンペーンなど詳しい解説ページはこちら→ ビッグローブWiMAXは1年契約!安くておすすめの新プランを解説
ホームルーターの注意点!人によってはおすすめできない場合あり
ホームルーターはコンセントに機器を繋げばネット環境が整う便利なサービスですが、いくつか注意したいポイントもあります。
申し込み前にホームルーターの注意点を確認し、自分にとって大きな不都合がないかしっかりご確認ください。
通信速度や接続状態の安定性は光回線の方が高い
ホームルーターの実際の通信速度は10~30Mbps程度、さらに外から電波を受信して通信するモバイル回線を使うため、回線は不安定になりがちです。
常時数百Mbpsなどの高速で安定した通信をしたい場合は、回線工事をして自宅まで直接ケーブルを引き込む光回線をご検討ください。
光回線はこちらで解説しています!→ 【最新・辛口】光回線比較!おすすめランキング
自宅用のルーターなので外出先では使えない
ホームルーターはコンセント接続をして使う、自宅用のサービスです。
電源必須なことに加えて本体サイズも大きいため、持ち歩いて外出先で使うことは基本的にできません。
外出先でも自由に通信したい場合は、WiMAXのモバイルルーター端末やY!mobileのPocket WiFiなどを利用してみてください。
ポケットWifiはこちらで解説しています!→ 【最新・辛口】ポケットWiFi比較!おすすめランキング